前半最後は赤分寺です。磯野寺から少し距離があり、途中で方向がわからなくなってしまい、近くにいた地元のおじさんに聞いてみたのですが、赤分寺という名前は知らないようでした。赤後寺かと思われたようなので、赤い分の寺です、と伝えると、集落の名前を聞かれてしまいました。さすがにそれは覚えていなかったので、急いでリュックから地図を取り出して確認しました。どうやら東高田という地名のようで、それを伝えるとすぐにわかってくれて、丁寧に教えてくれました。やはり地元の人たちは集落の名前は知っていてもお寺の名前までは知らないようです。マニアックすぎますね。
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まっすぐに伸びる道 |
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辺りは一面の田んぼです |
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集落の入り口 |
田んぼの中をまっすぐに伸びる道をてくてくと歩き、教えてもらった白いガードレールのある道を左に曲がります。すると、観音の里 ふるさとまつり、と書かれた赤いのぼりがいくつか立っているのが見えてきました。やはりここにも大きな木が生えています。後で知ったのですが、この地域には野神(のがみ)さんと呼ばれる御神木が多くのお堂にあるようです。赤分寺の野神さんはハナカエデという大きな木でした。
ハナカエデはカエデの一種なのだそうですが、珍しい種類のようで春先には真っ赤な小さな花をたくさん付けるのだそうです。ぜひ見てみたいものですが、花の開花日数は2~3日と短いようで、タイミングを合わせるのは難しそうです。
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野神さんのハナカエデ |
この赤分寺には団体の方々が見えていて、ちょうど説明を聞いているところでした。団体が来ているということで、係りの方も数人いらっしゃって、お茶のサービスもされていました。私は時間に余裕があったので、団体が去っていくのを辛抱強く待ちます。
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お堂の入り口 |
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団体さんがいらっしゃっていました |
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世話役の方が説明中 |
ここのお堂には、中央にご本尊の十一面観音立像、左手に弁財天、右手に地蔵菩薩半跏像がいらっしゃいました。ご本尊の十一面観音立像はこれまた特徴的な顔をされていました。瞼がなんとなく半分閉じているような、人々を見下ろしているような、そんな表情をしています。個人的な好みの顔ではありませんが、記憶に残る顔をしています。なんとなく、「何が望みですか? 一応聞いておいてあげましょうねぇ、どうぞ言ってごらんなさい。」と言われているようにも感じるのです。ちょっと上から目線的な感じでしょうか。なかなかうまく説明でいないのがもどかしいのですが。
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十一面観音立像
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地蔵菩薩半跏像も興味深かったです。普段、地蔵菩薩はあまり得意ではないのですが、ここの地蔵菩薩は身に着けている袈裟というのでしょうか、とても色鮮やかで装飾も細かく、つい見惚れてしまうほどでした。これだけ綺麗に残っているということはまずあり得ないので、後世に色づけされたのかもしれませんが、あまりけばけばしくなく落ち着いた色合いで悪くありません。
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地蔵菩薩半跏像 |
ここで高月観音号に連絡を入れます。30分前に連絡をすれば大丈夫なので、12:30に東高田の停留所に来てもらえるようにお願いしました。この後はそのまま高月駅の東側にまわって、落川という集落にある浄光寺へ向かいます。
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弁財天 |
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別の角度から |
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