2015年8月14日金曜日

猛暑の奈良にて① ~東大寺~

湖北と奈良の旅の最終日は奈良公園の周辺でぶらぶらしました。

まずは東大寺です。それも開門の7時半に到着するように、ホテルを7時過ぎには出発しました。なぜか。もちろんそれは人があまりいない時間帯に東大寺を訪れたかったからです。東大寺の参道といえばいつも観光客で賑わっています。海外からの観光客もたくさんいますし、国内の旅行者もこの時期は多いはずです。ですから、とにかく早く行こうと考えたのです。さすがに7時半に東大寺へ行く人は多くないはずです。

予想は当たりました。誰もいないわけではありませんが、参道を歩いている人はほんの数人です。店ももちろんまだ開いていません。日中の喧騒が嘘のような静けさです。残念ながら気温はすでに暑くなっていましたが、それでも日中に比べればまだましです。それより何より、東大寺の参道もこれだけ静かに歩くことができるのだと、一人感動していました。

参道脇には木陰にたくさんの鹿が寝そべっています。観光客がいないということは、鹿せんべいをくれる人もいませんから、まだまだ休憩中ということなのでしょう。いつもは鹿にほとんど興味を示さないのですが、今回初めて鹿と仁王門の写真を撮ってみました。静けさが伝わってくるような写真になった気がします。

鹿と仁王門

今回も大仏殿には行きませんでした。立派な大仏だと思いますが、何回も参拝したいと思うほどでもありません。また少し時間が経った頃に訪れようと思っています。

百日紅と大仏殿

私の目的地は法華堂です。ここの不空羂索観音がお気に入りなのです。初めて見たときから「いい!」と思ってしまってから、東大寺に来るときはまず間違いなく法華堂に寄ります。今回は朝早い時間にもかかわらず、すでに2人の参拝者がいました。朝早いとはいえ気温はすでに高く、お堂の中も涼しいとは言えません。それでもじっとしていると、一台だけ動いている扇風機の風が時折ふわっと吹いてきて、少しホッとさせてくれます。そのような中、不空羂索観音をしばし見つめていました。

大きな観音様です。不空羂索観音という観音様がいるとは法華堂を訪れるまで知りませんでした。不空羂索観音の周りを固める四天王、仁王、梵天、帝釈天すべてが大きく威圧感があります。不空羂索観音意外は全て塑像で、私の好みとはあまり言えないのですが、この不空羂索観音に会いに来るだけでも十分価値があります。

30分ほどゆっくりさせてもらいました。そして、二月堂に寄り、二月堂の裏参道を歩きます。二月堂の裏参道はなかなか雰囲気が良くて、法華堂を訪れたあとはだいたいいつも裏参道を通って帰っています。この時期はそれほど大きくはないのですが、何本かの百日紅がきれいに咲いていました。ピンクだけではなく、白やワインレッドの百日紅もありました。夏真っ盛りの時期の好きな花です。

この後は、もう一度国立博物館の白凰展を見に行きます。


裏参道から

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