2014年8月1日金曜日

僧侶と巡るロータスロード (6) 法話(石田僧侶)編

二人目は唐招提寺の石田僧侶。石田僧侶は蓮の花についての話をしてくれた。

鑑真和上が渡来したときに持ち込んだ品々の一覧が残っているそうで、その中に三種類の蓮についての記述があるのだという。蓮は種から育てるのはとても難しいらしく、たぶん蓮根で持ってきたのだろうとのことだった。あの立派な蓮が千年以上も前から咲き続けているとは。その間、いろいろな人々に鑑賞され、そして蓮自身も時の流れの中で様々なことを見てきたのだろう。

蓮と仏教とのつながりについても紹介してくれた。蓮の花はあんなに美しいのに泥の中から生えている。泥というのはこの世のこと。いつの世も戦争がなあり紛争があり諍いがある。そんなどろどろした世の中だけれど、人には皆あの美しい蓮の花を咲かせる種を持っている。そう仏教は教えているのだという。

似たような話は前にも聞いたことはあったけれど、蓮の花をみんなが持っているのだ、という話を聞いたのは初めてだ。自分はその花を咲かせているのだろうか。ふと考えさせられる。

大賀蓮と中国の古代蓮の掛け合わせで生まれた日中友誼蓮の話を聞いたのも、この法話の中でのことだ。蓮でつながる日中の関係。早く良くなってほしいものだとつくづく思う。

石田僧侶はとても物静かな感じの方で、柔らかい話し方をされるのだけれど、やはり話の中に笑を交えて飽きさせない。私は高次くんほど若くはないのでマイクを使いますね、と言っていたけれど、40台なのだからまだまだ若い方なのではないだろうか。

まだまだ蓮についての話はあったようだけれど、あっという間に時間がきてしまった。また機会があったらもっとゆっくり話を聞いてみたい。

最後は喜光寺の小林僧侶だ。






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