2014年8月3日日曜日

僧侶と巡るロータスロード (7) 法話(小林僧侶)編

最後の担当は小林僧侶。喜光寺の館長かと思っていたのだけれど、正しくは薬師寺の執事だそうで、毎朝薬師寺から通っているのだという。喜光寺は薬師寺と同じ法相宗ということで、薬師寺が法相宗の大本山なのに対し、喜光寺は別格本山というのだそうだ。よく違いがわからないけれど、とにかく関係は深いらしい。

小林僧侶は「さわやかに 生きる」と題しての話をしてくれた。切磋琢磨の意味すること。仏教の意味するところ。そして、僧侶としての使命について。


興味深かったのは、切磋琢磨の漢字はすべて磨くという意味があるということ。「切」は骨を磨く、「磋」は象牙を磨く、「琢」は玉を磨く、「磨」は石を磨くという意味を持つのだという。だから、切磋琢磨というのは、極める道、すなわち立場・職業・目的などが違っていても、各々の道において志をもち、修養に励み、品性や力量、技や心、徳を磨くことなのだと。なるほどねぇ、ととても納得してしまう。特に今のような世のだからこそ感じてしまう部分もあるような気もするが。

また、仏教とはあってもなくてもいいけれど、やはりあった方がいいものだ、ということを、一休禅師が次のように言ったとか。「佛法は、障子の引き手、峰の松、火打ち袋に、鶯の声」 さすがは一休さんである。


小林僧侶は石田僧侶と同い年らしいのだが、小林僧侶の方が年上に見える。石田僧侶は物静かで物腰も柔らかそうなのだが、小林僧侶は強そうというかパワフルというか。また石田僧侶とは異なる笑いのネタが随所に散りばめられていて、ここでもさすがだな、とまた感心してしまった。
最後は三人からの質問を経て終了。

そしてなんとアイスクリームまで振る舞われた。が、一時間に一本しかないバスの時間まで五分ほどしかなく、残念だったけれどアイスクリームは辞退させていただいた。特に話をさせていただいた石田僧侶にお礼を言って、喜光寺を後にした。もう少し話ができればよかったけれど残念。

この後は、奈良の国立博物館で行われている特別展、京都の醍醐寺展を見に行く。

 

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