2014年8月22日金曜日

プラエ・パカア(PLAE PAKAA)

アプサラや伝統的なカンボジアの舞踊を見せてくれるのは、ほとんどシェムリアップで、プノンペンでは見たことがなかった。ところが最近、国立博物館の敷地内で曜日の限定はあるものの、カンボジア舞踊が見られるようになったという。

ちょうどプノンペンに移動した日がカンボジア舞踊の公演日で、ギリギリなんとか間に合った。シェムリアップでカンボジア舞踊を見学する時は、必ずと言って良いほどビュッフェやセットメニューが付く。セットメニューならまだしも、ビュッフェともなると踊りが始まっても食べ物を取りに行く人は多いので騒がしく落ち着かない。

ところが、このプラエ・パカアはこじんまりとした舞台ながらも屋外シアターのようになっていて、客は全員舞踊に集中できる。200人ほど入れるのだろうか。国立博物館の後方に舞台が設置されている。今回、客のほとんどは欧米系の人たちばかり。アジア系は私だけだったような気がする。ちなみに個人的にはパカアではなくプカアの方がいいと思っている。花という意味のカンボジア語だ。プラエは実という意味があり、プラエ・プカアで「実りが大きい」という意味があるらしい。

大事なのは内容だが、これは文句なしにお勧めだ。シェムリアップでもよく上演されるフィッシャーマン・ダンスやアプサラ・ダンスの他に、カンボジアの少数民族の伝統的な踊りなども含まれていてとても見応えがある。シェムリアップの上演より洗練されてもいると思う。これを15ドルで鑑賞できるなら、私は満足だ。

アプサラ・ダンス

手のしなやかさと足の形が特徴的

アプサラもダンスも3人と人数は少ないながらも、指の曲がり具合、手つきのしなやかさなど、素人の私が言うのもおこがましいが、上手なのではないだろうか。孔雀をイメージしたのであろう鮮やかな緑の衣装を着た女性たちのダンスも素敵だったし、カルダモン摘みをイメージしたダンスも、途中で踊り子たちが「ベ・クロワイン」(たぶんカンボジア語でカルダモン摘みという意味)とかけ声をかけながら踊る姿も可愛らしくて気に入った。結婚式で行われるというダンスももう一度見て見たいと思う。ダンスの名前を覚えきれなかったのが残念だが、また機会があればぜひ訪れたい。時間は70分弱。

リアムケーの一場面

金曜日の夜にしかカンボジア舞踊は上演されていないのだが、土曜日はカンボジア版ミュージカルも上演されているという。もし時間があったら行ってみようと思う。

最後の挨拶

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