毎年11月1日~3日にだけ開帳する上御堂。法隆寺の講堂の裏手にあるのですが、普段は扉が閉まっていて裏手に出ることができません。この特別な3日間のみ扉が開かれて、上御堂へ行くことができるのです。昨年初めてそのことを知り訪れてきました。また、今年を逃すと、曜日的に訪れることが難しくなりそうだったので、今回もまた弾丸日帰りで行ってきました。
始発の新幹線に乗り、法隆寺に到着したのは9時半位だったでしょうか。日曜日でもあり、特別開帳中ということもあり、やはりすでに多くの人たちが境内にはいましたが、それでも京都の混み具合とは比べものになりません。
大好きな法隆寺なのですが、数ヶ月前から拝観料が1000円から1500円に値上がったこともあり、頻繁に行ける場所ではなくなってしまっていました。西伽藍と大宝蔵院と夢殿がセットになっている価格なので、その三か所を見て回るという意味ではそれほど高い訳ではないのかもしれませんが、さすがにそこまで頻繁に大宝蔵院や夢殿へ行きたい訳ではありません。特に夢殿はほとんどの期間、秘仏の救世観音を拝観することができないので余計にそう思ってしまうのです。五重塔が見たい、金堂内の仏像を見たいだけの時に、1500円というのはやはり少し高過ぎます。そんなこともあり、法隆寺の西伽藍へ入るのは久しぶりのことでした。
西伽藍に入って思うのは、やはり法隆寺の五重塔は好きだなあ、ということ。たくさんの五重塔や三重塔を見てきていますが、やはり法隆寺の五重塔が一番好きです。逓減率が他の塔より大きいことになるのかと思うのですが、それが安定感を生み出している気がするのです。
講堂へ向かいます。中に入ると、中央に薬師如来、左右に日光と月光菩薩、そして四隅に四天王が立っています。そしてその奥にある扉が開いているのです。その扉を出ると、講堂の裏手に出られ、階段を上がったところに上御堂があります。
上御堂 |
上御堂のご本尊は釈迦如来。左右には普賢菩薩と文殊菩薩が立ち、四隅にはやはり四天王が立っています。四隅の四天王は顔に施された色彩がまだよく残っていて、昔は鮮やかだったのだろうな、ということがわかります。ここで、上御堂のご朱印を頂きました。年に一度しかチャンスがないご朱印ですから貴重です。特に今後はなかなか来られそうにので、余計に貴重です。
上御堂から講堂方面を見る |
枝垂桜と五重塔 秋です |
この後のスケジュールのこともあり、今回は1500円も払ったのに、大宝蔵院と夢殿には行きませんでした。この後は、法輪寺、法起寺と巡ってきます。
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