金剛輪寺のあとは西明寺へ向かいました。11時半に愛のりタクシーに乗り込み、一路西明寺へ向かいます。車で5分ほどです。タクシーだと、本堂近くまで行ってくれるのですが、最近はあえて参道の入口で下ろしてもらい、参道を登って本堂へ行くようにしています。というのも、西明寺の参道は両側に苔むした地面が広がっていてとてもいい感じだからです。
お気に入りの参道 |
もちろん、参道の両側にはモミジもあります。が、西明寺の紅葉は金剛輪寺よりも厳しい感じでした。やはり一気に紅葉できず、部分的な紅葉の仕方をしている木々が多い感じがします。昨年より良かったのは、不断桜という桜の一種です。こちらは満開に近く、小さな可愛らしい花をたくさん咲かせていました。
西明寺は時間的なことを考えても人は多かったです。でも、こちらも金剛輪寺ほどではありませんが、少し人が少なくなる時間帯もあり、考えていたよりもゆっくりすることができました。もちろん、本堂内にも入りました。数週間前から、以前は入ることができた後陣に入ることができなくなってしまっていて、私が好きな三尊像を拝観することはできませんでした。それでも、十二神将や四天王は素晴らしいです。観光客が多いので、説明をしてくれるおじさんの力も入ります。今回、後陣へ入れないだけでなく、秘仏の薬師如来の左右を固める日光菩薩もいませんでした。どうやら京都へ修復のための出張中で、二年ほどかかるのだそうです。日光菩薩が戻ってきたら、今度は月光菩薩も修復のために出張されるそうで、2躰がまたそろうのは四年後なのだそうです。片割れがいないのは寂しいですが、また四年後を楽しみにしたいと思います。
この代わりなのか、今まで拝観したことのない刀八毘沙門天像が開帳されていました。50センチほどの仏像ですが、十本の腕を持ち、そのうちの八本の手に刀を持つという珍しい姿なのだそうです。まだまだ仏像には詳しくないのですが、確かに刀を八本も持つ毘沙門天は初めてお目にかかりました。
外に出てベンチに座り、周りをぼーっと見ていました。金剛輪寺の三重塔は高台の上にあるので距離をとっても下から見上げる形になってしまいます。でも、西明寺の三重塔は全体像をいい感じの距離から眺めることができます。そして今回、西明寺の三重塔はなかなか優美な形をしているなぁ、としげしげと眺めてしまいました。普段は五重塔ばかりをメインに見てしまうのですが、西明寺の三重塔はすっきりとしていてとても均整のとれた塔だと改めて感じました。
たくさんの人が・・・ |
それでも、少し遠目から見るといい感じにはなります |
紅葉は今一つですが、やはり西明寺の好きなお寺の一つに挙げられると思います。そして、個人的に好きなのは新緑の季節です。紅葉のように色鮮やかな感じではありませんが、とにかく人がいなくて静か。そして太陽が出ていれば、キラキラと輝く青緑の新緑がとてもまぶしく、十分見る価値があると思っています。そして、もちろんお寺全体の佇まいと安置されている仏像が素晴らしい。ただ、以前までは後陣に入ることができたのですが、今回からは入ることができなくなってしまっていました。後陣には個人的に気に入っている釈迦三尊像があったので、お目にかかることができなくなってしまったのがとても残念です。いつかまた公開してくれるのでしょうか・・・。
この後は、また愛のりタクシーで駅に向かい、あとはまた東京に向かいます。あっという間の一日でしたが、来た甲斐はありました。
西明寺不断桜 |
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