2015年11月1日日曜日

特別展示 ~法輪寺~

法隆寺の西伽藍を出てご朱印を頂いたあと、法輪寺へ向かいます。のどかな風景を見ながら歩くこと15分ほど。道の先に三重塔が見えてきます。この辺りは柿がたくさん植えられているのですが、他にもイチヂクの木もよく見かけます。休みの日には柿やイチヂクを売っている売店も見かけます。食べてみたい気もするのですが、複数で売っていることもあり、いつも買わずじまいです。

法輪寺も久しぶりです。法隆寺から見知った道を歩くこと15分ほど。道の先に法輪寺の三重塔が見えてきます。そして、ここにもコスモス畑がありました。後に書く法起寺がコスモスで有名なのですが、こちらの法輪寺の近くにも小さいながらもコスモス畑があって、まだいい感じに咲いていました。

でも、法輪寺の目的はコスモスではありません。三重塔が再建されてから今年が40年目ということで、特別展示をやっていることを知り、塔好きとしてはこれは絶対に外せない展示なのです。特別展示ということで拝観料が600円といつもよりも100円高かったのですが、法隆寺と比べて訪れている人はほとんどいませんでした。

普段は中に入れない庫裏の中で展示がされていました。まず中に入ると、再建当時に使用されていた大鋸や槍カンナ、そして大きな釘が展示されていました。

さらに中へ進むと、三重塔の内部に安置されていたという仏像と四天王がいるではありませんか。驚きました。初めて目にする仏像たちです。法輪寺の三重塔が雷で焼失してしまったことは知っていましたが、その中に仏像たちが安置されていたこと、そしてそれらが無事だったことは知りませんでした。

そして再建が始まります。西岡棟梁と弟子の小川氏。本を読んだり話を聞いたりしたことはありましたが、写真でその当時の様子を見るのは初めてです。西岡氏が書いたと思われる図面や再建中の写真など、とても興味深いものがたくさんありました。図面や写真の数はとても少ないのですが、それでも当時の様子がわかるものが多くて、私にとってはとても貴重なものばかりでした。

仏像たちにも会いに行きました。今回、初めて楊柳菩薩を見ることができました。今までは修復中だったようで写真のみしか見たことなかったのですが、無事に終わったのか他の仏像と一緒に並んで立っていました。アルカイックスマイルとまでは言わないのかもしれませんが、どちらかというと止利仏師に近い気がします。まあ、仏像の知識はまだまだ少ないので、何とも言えないのですが。

やはり法輪寺もいいです。次は法起寺です。


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