2015年4月29日水曜日

モミジの花とご開帳 ~湖南三山 善水寺~

今日は湖南三山の一つである善水寺と能登川からバスで行く石場寺に行く予定でした。彦根駅でふと目にしたポスターがなんと善水寺のもので、ちょうど今ご開帳をやっているとのことでした。紅葉の時期に職員の女性からこのことを聞いていたのに、ポスターを見るまですっかり忘れていました。で、そばにあったパンフレットを見てみると、このご開帳に合わせてシャトルバスまで運行しているのです。普段は湖南のコミュニティーバスを利用して、岩根というバス停から20分ほど坂を歩いて登っていく必要があるのですが、シャトルバスは本堂近くの駐車場まで行くようです。これはラッキーでした。

草津から草津線に乗り換えたのですが、祝日ということもあり試合があるのか、サッカー少年、野球青年の団体がたくさん乗り込んでいました。高校生らしい野球青年たちがいたのですが、一人がふざけていてなんと閉まった扉に後ろポケットに入れていた財布を挟まれてしまったようです。すでに電車は走り出しているわけで、みんなにお笑いされていました。次の駅が逆の扉だったらどうしよう、と焦っているようないないようなことをいいながら、こいつバカだぁ、と言われながらもみんな楽しそうでした。高校生らしいな、と微笑ましく見てました。次の駅では挟まれていた側の扉が開いて無事に財布を救出したようでした。

単線の草津線に乗り換えて甲西駅で降ります。コミュニティーバスは北口ですが、シャトルバスは南口のようです。休日とはいえやはりここも人は少ないようで、バスに乗り込んだのは私だけでした。

善水寺に開門時間より少し早めに到着しましたが、快く中に入れてくれました。ご開帳中ということで、普段より200円高い700円でした。
特別開帳のポスターと

境内に入ってまず目に飛び込んでくるのは新緑のモミジと綺麗な反りを見せる本堂です。初めて善水寺を訪れたのは昨年の紅葉の時期で、紅葉よりも先に本堂に目が行き、このお堂は好きだ、と瞬間的に思った本堂でもあります。今回もやはり本堂の佇まいがいい感じです。

善水寺の本堂
本堂とモミジ
まずは本堂の中へ。秘仏とされる薬師如来が座す厨子の扉が開かれています。七年振りだといいますから、なかなか貴重な拝観です。あまり近くまでは行けませんでしたが、しっかりと拝観してきました。そして周りを守るのは十二神将、四天王、そして梵天と帝釈天。最初、梵天と帝釈天を薬師如来の脇侍である日光・月光かと思ったのですが、よく見ると梵天、帝釈天と書かれています。なぜ日光・月光菩薩ではなく梵天と帝釈天なのか疑問に思ったのですが、聞ける人もおらず結局疑問のままです。

十二神将はずいぶん傷んでいるようです。中には玉眼を失っていたり、腕を失っていたり、頭上の干支を失っていたりするものもありますが、やはり皆凛々しいお顔をしています。

内陣の後方にある後陣には別の増長天と持国天がいるのですが、その足に踏みつけられている邪鬼がまたいい感じでした。一匹(一人?)は片肘をついて、「はいはい、もうわかりましたよ。どうにでもしてください。」と言っているようにも見えます。もう一匹も両肘をついて、「あ~もう・・・。」といった感じ。邪鬼が好き、という人も多いと聞きますが、その気持ちはわかります。四天王は基本的に厳つい顔をしていて超真面目な顔をしているのに、彼らに踏みつけられている邪鬼たちはどこかコミカルでかわいらしいのです。今回の邪鬼もちょっとふてくされたようなかわいらしさがありました。

外に出ると、雲は多いながらも青空が見え、新緑がとても綺麗に映えています。ここでもモミジの花がたくさん付いていて、頑張って撮ってみました。とても小さな花なのですが、よく見るととてもかわいらしくて綺麗な花です。今までモミジに花があることすら知らなかったので、嬉しい発見でした。

モミジの花

善水寺は湧き水も有名なようで、ペットボトルを無料で配ってくれていたので、頂いて水を入れてきました。今度ここを訪れるのはいつになるでしょうか。紅葉も素敵ですが、人が多いのがちょっと難点でしょうか。こればかりは仕方のないことですが。

この後は、急遽予定を変更して長寿寺や常楽寺にも行くことにしました。


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