雨が降る中、弾丸で室生寺に行ってきました。室生寺のFacebookで4月2日の投稿に「満開はまだ先になりそうです」と書いてあったので、まだ先かぁ、と思っていたのに、9日の投稿の「ピークは過ぎましたが」という文章を見て慌てました。
まあ、慌てたと言っても室生寺に行けるのは早くて10日だったのでどうしようもないことではありましたが、えぇ~(T-T) という感じにはなりました。そんなこともあり、朝から雨という予報にも負けず行ってきました。
名古屋から入ったのですが、朝の名古屋はまだ雨は降っていませんでした。ところが天気予報通り名張に到着したときにはすでに雨は降り始め、気温も冬に逆戻り。土砂降りではないけれど、コンスタントに降り続いていました。風がなかったのがせめてもの救いでしょうか。
日帰りということもあり、なるべく早く室生口大野に到着したかったのですが、どんなに早く出ても室生口大野からのバスには10分ほど間に合わず、かといって50分待って次のバスに乗るには時間がない、ということで、今回は奮発して行きはタクシーを利用しました。室生寺までは2300円。バスなら430円です。室生寺は特別なので仕方ありません!
雨が降っていたからなのか平日だからなのかはわかりませんが、人はまばらでした。桜の種類に詳しくないので間違っているかもしれませんが、室生寺の桜はソメイヨシノ以外が多いような気がします。確かにピークは過ぎているようですが、やはりきれいです。それに、室生口大野までの沿線、そして室生寺の周りにもたくさんの桜が咲いていて圧巻です。
雨が降りしきる中、赤い欄干の太鼓橋を渡って室生寺の境内に向かいます。今回、奮発して室生寺錦の表紙を持つ御朱印帳を購入しました。御朱印帳といえばだいたい1000~1500円程ですが、この室生寺錦の御朱印帳は税込3240円! 高いと思うか、その価値があると思うかは人それぞれでしょう。私には十分価値があります。一般の御朱印帳より一回り大きくて、とても素敵な御朱印帳です。室生寺の御朱印以外頂きたくないなぁ、と思ってしまう程です。
さて、桜です。青空の下での桜がやはりいいとは思うのですが、雨の中の桜と室生寺の伽藍もなかなか風情があって素敵です。今回は金堂の特別拝観中で、外陣まで入ることができるのですが、まずは奥の院へ向かいました。足下に気をつけながら、そして息を切らしながら400段近い石段を登ります。奥の院へ向かう石段の両側は鬱蒼と茂る杉林で桜はまったくありません。それでもしんと静まり返った杉林の中を、自分が吐く息の音と雨の音だけを聞きながら登るのは悪くありません。登り切ったときは、息が上がって数分はゼーゼーしていますが。息が落ち着くまでベンチに座って休みました。木々の間から見下ろせる室生の里にも桜が咲いていてきれいです。そして、奥の院でのみ頂ける御朱印を頂いてきました。書いてくれた僧侶が、室生寺錦の御朱印帳を見て少しびっくりされていたので、あまり持っている人はいないのかな、と思ったのですがどうなのでしょう?
下りも濡れた石段で足を滑らせないようにゆっくり降りていきます。五重塔まで来ると、本堂のバックに桜が見えてとても素敵です。雨が降っているとカメラを構えるのに一苦労なのが辛いところです。やはり、伽藍と桜の構図はいいですね。何度もシャッターを切ってしまいます。難しいんですけれどね。桜の淡い色と伽藍の木の色のバランスが、素人の私にはなかなかうまく撮れません。まあ、失敗したら、また室生寺に行かなきゃ、となるので、それはそれでありです。
室生寺の五重塔 遠くに見えるのが桜 |
本堂でまずはご本尊の如意輪観音像にご挨拶。そして外に出て振り返ると、本堂の周りに桜が広がっています。ソメイヨシノのようなたわわな感じではありませんが、広がっている様がなかなか絵になります。これで青空が広がっていると、逆にコントラストが強すぎて写真としては難しいのかもしれません。ですので、これはこれでいい感じだと勝手に思っています。
本堂と桜 |
弥勒堂の釈迦如来坐像にもご挨拶してきました。初めて会ったときはそれほどの魅力を感じていなかったのですが、会えば会うほど魅力が出てくるので不思議です。
あっという間にバスの時間が来てしまいました。2時間はあったはずなのに、あっという間に過ぎて行っていました。この後は、榛原に移動して又兵衛桜を見に行きます。
次の室生寺訪問はシャクナゲの季節です。そのときも雨が降ろうが槍が降ろうが必ず行きます!
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