2015年4月28日火曜日

柔らかな緑 ~湖東三山 金剛輪寺~

二週間ぶりの休みです。そしていよいよゴールデンウイークの始まりです。このゴールデンウイークをどれほど首を長くして待っていたことか。これから滋賀と奈良を満喫してきます。

まずは湖東三山のうちの二つ、金剛輪寺と西明寺を訪れました。湖東三山といえば紅葉が有名ですが、個人的には新緑の時期も同じくらい魅力的だと思っています。昨年はこの時期に秘仏のご開帳をやっていたので来たのですが、そのときの新緑の美しさが目に焼き付いていて、今年もまた訪れることにしました。そしてこの時期の良さは人がほとんどいないこと。紅葉の時期は周辺道路が大渋滞になるほどの混み具合ですが、この時期はほとんど誰もいません。

始発の新幹線に乗って、まずは米原へ。そして稲枝駅から愛のりタクシーを利用して金剛輪寺へ向かいます。普通の料金で行くと3000円以上かかりますが、愛のりタクシーだと900円。バスが走っていない場所なので、とても助かります。

金剛輪寺の駐車場に2、3台の車は停まっていましたが、参道には人影はありません。山門をくぐると目の前にはきらきらとした新緑のモミジが目に飛び込んできます。つい、うわぁ~、と声を出してしまうほどです。

言葉を失います・・・

金剛輪寺を初めて訪れたのは冬の時期で、参道の脇にずらりと並ぶ千体もの小さなお地蔵さんはどこか不気味にも感じてしまったのですが、太陽の光できらきらと輝く新緑の下で見るとかわいらしく見えてしまうのですから不思議なものです。ときどき上を見上げながらゆっくりと登りました。

参道の千体地蔵
ちょっとぶれてしまいました・・・
そして境内。ここもまた素晴らしい新緑に覆われています。紅葉の時期に真っ赤に染まっていたモミジが、今は柔らかな緑を空いっぱいに広げています。確かに紅葉の方が鮮やかさ艶やかさはあるでしょう。でも新緑はまたとても心に優しいというか目に優しい感じがします。心がホッと落ち着くような、優しさに包まれているような感覚になるのです。

ベンチに座ってしばし上を見上げていました。また吹く風の心地良いこと。今日は朝から気温が上がり、最高気温は25℃の夏日だとか。金剛輪寺の参道は石段が300メートルもある登り坂なので、さすがに登り切ると汗が噴き出してきます。その汗を引かせてくれる爽やかな風が吹いていて、そのまま寝てしまいたい、と思ってしまいました。

本堂の中にももちろん入りました。私1人しかいなかったからか、職員の女性が丁寧に説明をしてくれました。やはり静かに拝観できるのは最高ですね。とても贅沢です。

三重塔の近くにも行きました。そこから臨む新緑と本堂のコラボもまた素晴らしいのです。本当に輝く新緑のモミジは言葉を失います。癒されます。

新緑と三重塔
新緑がまぶしい
その新緑のモミジに触ってみました。とても柔らかくてほんのり冷たくて。薄い葉なのに柔らかさを感じるというのは不思議な感じがします。生命力にあふれた柔らかな新芽から少し力を頂いてきました。

次は西明寺です。





0 件のコメント:

コメントを投稿