2015年4月30日木曜日

青空と牡丹と藤の花 ~當麻寺~

朝から真っ青な空が広がっていました。歩いていると汗がじんわり出てくるような暑さです。

朝早く彦根を出て、一路奈良に向かいました。彦根から京都まで約一時間、京都で三日間のフリー切符を購入して近鉄特急に乗り込み、これまた約一時間で橿原神宮前に到着します。ここで乗り換えて当麻寺駅に降り立ちました。

當麻寺までは駅から徒歩15分ほど。日差しが強く、帽子を持ってこなかったのを後悔しましたが仕方がありません。當麻寺に着いたときはさすがに汗をかいていました。

今の時期は牡丹が咲いていて、奥院や中之坊では牡丹園という文字が大きく書かれていました。開門の直後に着いたので、このときはまだ静かでしたが、帰る頃には続々と団体さんが来ていました。

さて、門をくぐって最初に目に飛び込んできたのは、そよそよと風になびく藤の花でした。ここで藤の花を見られるとは思いませんでしたし、個人的に好きな花でもあるので嬉しい驚きでした。ちょうど満開のようでまさに藤色の花がたくさん咲き誇っていました。一つ残念だったのは、當麻寺の本堂をバックに藤の花を撮ろうとすると、どうしても電線が入ってしまうことです。青空と本堂をバックに見る藤の花はとっても素敵なのですが、そこに二本の電線がすっと横切っているのです。写真を撮るとき、電線ほど邪魔なものはありません。生活には必要なものですが、カメラを手にすると電線は邪魔者でしかありません。

満開の藤の花
電線がちょっと残念
奥院へ行ってみました。前回は、うまし冬・奈良というツアーで雨が降る中での散策でしたので、天気の良い日に来るのは初めてです。

牡丹は至るところに咲いていました。大輪の花はとても見応えがあります。色もピンク、赤、ボルドー、黄色、白と様々でなかなか壮観でしたが、これまた写真を撮るとなるとなかなか難しいものです。とても綺麗な花々ですが、花だけ撮っても正直あまり面白いものではありません。わざわざ當麻寺に来ているのですから、當麻寺の牡丹という絵が欲しいわけです。ただ、奥院はそのような構図はほとんどなく、思ったより写真は撮りませんでした。

牡丹と三重塔
次は當麻寺の本堂です。ここはすでに何度か訪れていますが、本堂よりもお気に入りの金堂に入るために拝観料を支払います。もちろん、本堂内でテープの説明を一通り聞いて拝観しましたが。

私のお気に入りはなんと言っても金堂の四天王でしょう。あの大陸的な面影を持つ凛々しいお顔は初めて見たときから気に入ってしまいました。髭を蓄えたどこか優しさを感じる四天王は、他の四天王のような厳つく睨みつけるような表情とはずいぶん異なります。當麻寺の四天王の中でもお気に入りなのは持国天です。この四天王に会うためにわざわざ當麻寺に来たと言っても過言ではありません。

最後は中之坊です。ここも牡丹が有名のようですが、白藤咲く、という文言に惹かれて入ってしまいました。結果的にですが、白藤はすでに満開を過ぎていて、ちょっと悲しい感じでした。でも、ここのご本尊の導き観音は、遠くからしか拝観できませんが、なかなか素敵な顔をしているので、中に入ってまあ良かったと言えるでしょうか。

中之坊の庭から見る三重塔

當麻寺から出ようとしたとき、カメラを持つ団体さんがぞろぞろと入ってきました。牡丹の撮影会でもあるのでしょうか。年配の特におじさんたちが多かったでしょうか。皆さん元気です。
私はこのあと、またもや一時間ほど電車に揺られて吉野へ向かいます。

當麻寺の本堂


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