2014年11月29日土曜日

湖東三山 紅葉巡り 百済寺編

湖東三山の一つ百済寺は西明寺、金剛輪寺を巡った次の日までお預けにしていた。とにかく人は多いだろうからと、百済寺も朝一番で行こうと思っていたからだ。西明寺、金剛輪寺、百済寺と同じ日回らなくてはいけないという考えはない。ただ、ご朱印帳はきちんと三山が並ぶようにはした。

百済寺は他の二つと比べて公共の交通機関を利用して参拝するのが実は難しい。バスは走っていないし、愛のりタクシーのようなものもない。後でまた書くが、一日に4便ほど公共の交通機関で行けるチャンスはあるのだが、時間がものすごく限られてしまう。ということで、今回は行きにタクシーを利用することにした。最寄駅の八日市駅からタクシーで3330円という、私からすれば相当な出費だが、なるべく人が少ないときを選ぶとしたら、この方法しかない。

百済寺でも受付まで一気に行くのではなく、赤門と呼ばれる参道の入り口でタクシーを降りた。ここからの参道は、新緑の時期に訪れたときに初めて知り、その新緑のもみじの美しさに目を奪われたところだ。このもみじが紅葉したらどれほどのものになるかぜひ見たかった。ところが、思っていたよりも色は薄い。もともとそのような色にしかならないのか、まだ色付き始めなのかわからない。それでも十分綺麗な景観ではあるのだが、金剛輪寺のあの神々しさを見てしまうと、すべてが若干色あせて見えてしまうのは仕方がないかもしれない。人の目は贅沢だ。

百済寺の参道

途中、猿が一匹現れて少々ビビる。タクシーの運転手に、「この辺りは猿が出るから気を付けてくださいね。先日も同僚が噛まれたんですよ」との話を聞かされたばかりなのでかなりドキドキした。もともと猿は苦手なのだ。観光地によっては、野生の猿に餌をやったり、一緒に写真を撮ろうとしている人たちを見かけることもあるが、私からすればありえない。逆に「餌付けなんてしないでよ!」と言いたくなってしまう。今回は、 猿はちらりとこちらを見ただけで、さっさと行ってしまったので良かったが。

参道はもちろん本堂まで伸びているのだが、途中に立ち入り禁止の区域があり、一旦道を外れて受付に行くことになる。その途中にある駐車場にはすでに何台もの車が停まっていた。ただ、赤門から参道を歩いてくる人はあまりおらず、今回も一人とすれ違っただけだった。

受付で拝観料を払い、参道の後半部分に戻る。参道の前半は緩やかな石段なのだが、後半部分は一気に上っていく形になるのでまだ少し息が上がってしまった。境内には何人かの観光客はいたが、西明寺程ではない。もみじの数も西明寺や金剛輪寺に比べると少ない感じがするので、紅葉目当ての人たちは西明寺や金剛輪寺をメインにしているのかもしれない。それでも、あちらこちらにもみじの木があり、赤・橙・黄とここでもまた綺麗なグラデーションを作っている。

参道の向こうに本堂が見える

帰りに庭園にも寄ってみる。ここにはたくさんのもみじがあり、きれいに紅葉していた。池や小川もあるので、これはこれでいい感じである。あちこち歩き回って、いい感じの構図がないか見てみる。見たままの写真を撮ることが難しいことはわかっているのだが、やはりあちこちで何枚もシャッターを切ってしまう。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、といったところだ。

百済寺にある庭園

少しずつ人も増えてきた。一時間ほど拝観した後、次の目的地に向かうことにした。この後は、南へ下り、湖南三山巡りをする。百済寺から八日市の駅までは、ちょこっとタクシーとちょこっとバスを乗り継いでの移動を選択した。この方法だとなんと200円で済んでしまうのだ。うまく接続ができるのは一日に4便ほどなので、事前にきちんと予定を組んでおく必要があるが、あの距離を200円で移動できるのだから驚きだ。

ただ、ブログではまず、西明寺と金剛輪寺へ行った後に訪れた三井寺と石山寺について書こうと思う。


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