2014年11月26日水曜日

長谷寺~紅葉~そして聖林寺

室生寺の次は長谷寺だ。

長谷寺は境内の敷地面積も広く、建物も仏像も大きい。そしてその分、参拝客の人数も多い。

長谷寺駅からまずは階段を一気に下り、川沿いを歩くこと15分。長谷寺に到着する。そして、本堂へ行くためにまた階段を上る。一気に下って結局はまた上ることになるので少し辛いものはあるが、長谷寺の階段は段差がほとんどないようなものなので、室生寺ほどゼーゼーするとはない。ただ、段差がほとんどないからこそ、意外と歩き辛い。

長谷寺の本堂は大きい。斜面に建てられていることもあり、ここも舞台が大きく突き出している。ここから見る五重塔がとてもいい感じだ。

本堂から見る紅葉と五重塔

長谷寺でも特別公開が行われていて、本尊の大きな十一面観音像の間近まで行くことができ、さらには御足を触ることができるという。ただそのための料金がなんと千円もする。人によっては安いと感じるのかもしれないが、長谷寺の十一面観音像にそれほど惚れ込んでいないので、わざわざ千円を払ってまで近づきたいとは思えない。外からでも十分拝観する事ができるので、特別公開は遠慮した。

紅葉の時期ということもあり、やはり前回よりも参拝客の数は多い。今回、白装束を身に着けた団体客もおり、ご本尊の前で全員でお経を唱えていた。

近くに小さなお堂があり、愛染明王を奉っていると書かれていたので、少し覗いてみた。西大寺の愛染明王程ではないが小さいながらもいい顔をしている。明王は苦手だと思っていたのだが、愛染明王は割と好きらしい。最後に五重塔へ行ってみる。

紅葉もきれいに色付いているのだが、撮影スポットとなると意外と難しい。紅葉はきれいだが五重塔がうまく入らなかったり、五重塔はいい感じだがもみじが紅葉していなかったり。それでも、何枚か頑張って撮ってみた。

五重塔ともみじ
全体的な色のグラデーションも素晴らしい
そういえば今日は、わらしべ長者物語の日のようで、長谷寺駅から長谷寺に向かう途中、いくつかの家々がわらしべ長者の物語の様々な場面が描かれた暖簾を軒下に吊るしていた。わらしべ長者の物語は良く知ってはいるものの、見るのは久しぶりだったので一軒一軒の暖簾を見ながら歩いた。なかなかすてきな絵と簡単なあらすじが書かれた小さな看板のようなものがあり、見ながら読みながら歩くのが楽しくなる。

この後は聖林寺へ向かうが残念ながら写真は一枚もない。もちろん写真撮影が禁止なこともあるが、聖林寺は小さなお寺であり、お寺として写真に撮るところが 残念ながらあまりない。だからどうしても写真がない。それでも、十一面観音はやはり見応えがあった。今回、訪れたときちょうど団体客とバッティングしてし まい、最初はざわざわした中での鑑賞となってしまったのだが、10分ほど待つと誰もいなくなってしまった。団体向けに説明のテープが流れていて、それはそれで勉強にはなるのだが、やはりこのような観音様は静かにゆっくり鑑賞したい。

やはりすてきな観音様だ。 指先のしなやかさが良い。柔らかく優しく包み込むような指先をしている。顔の剥落もなければずいぶん印象は今と異なるのだと思う。どうしても剥落した部分に目が行ってしまい、顔に傷を持つ感じになってしまうので、もともとの顔がなかなかイメージしにくい。それでもやはり、写真で見るよりはずっといい。

誰もいないこと良いことに、ずーっと見つめていた。好きな仏像はしっかり頭に残る。聖林寺のこの十一面観音像はその一つだ。今回も最初に団体客がいたことで、期待していたほどの時間を取ることができなかった。行きはタクシーと奮発したのだが、帰りはバスの時間を調べていたため、そのバスにの遅れるとまずい。この後は先のブログにも書いたように、室生寺に戻りライトアップを観賞した。

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