2014年11月28日金曜日

湖東三山 紅葉巡り 金剛輪寺編

金剛輪寺は予想以上にすごかった。紅葉も人混みも。

受付から続く長い石段にはは人々の列ができていたし、境内にはすでに多くの人で埋め尽くされていた。それほど広くない境内なので、人を入れないで写真を撮るとしたら、レンズを上に向けるしかない。

しかし、その人の多さを上回るほど、紅葉は素晴らしかった。まさに見渡す限りの紅葉で、赤、橙、黄、緑とグラデーションも素晴らしいし、一面がカラフルに染まりさすがの一言しか出てこない。これは人々が集まる訳だ。時期的にもちょうど良い日だったようで、あちらこちらで「きれいねぇ~」「京が一番いいかもね」と感嘆の声があがっていた。

金剛輪寺の三重塔ともみじ

もちろん、本堂にも入り、様々な仏像を拝観させてもらっただが、西明寺と同様、本堂内にも人がたくさんでどうも落ち着かない。内陣の正面に座り長居をすると、他の人たちの邪魔になってしまう気がしてどうもゆっくりできないのだ。仏像の拝観はほとんど人のいない時期に来るのがベストのなのだろう。 先ほどの参道も、初めて来たときは人が誰もおらず、周りは鬱蒼とした木々に囲まれていたため、「怖いよぉ~」とつぶやきながら上ってきた。両側にはずらりと千体地蔵とよばれる小さなお地蔵さんが並んでいるので、余計に怖かった。

境内をぶらぶらしているとき、雲が流れて太陽が顔を出した。その瞬間、まさに言葉を失った。その前から境内の紅葉は素晴らしいと思っていた。ところが、太陽が顔を出した途端、そのもみじの葉が一斉に輝きだしたのだ。これはもうどう言葉で表していいのかわからない。息をのむ、とはまさにこのことなのだとも思う。赤・橙・黄・緑の葉が太陽の光を受けて、きらきら光るのだ。とにかく素晴らしいの一言で、しばし佇んでしまった。「すごい」 そんな陳腐な言葉しか出てこないのだから情けないが、それ以外の言葉が出てこなかった。こんなにすてきな紅葉を見たのは、記憶の限りでは初めてだ。やばい、さらにまた湖東三山を気に入ってしまった。来年もたぶん来ることになりそうだ。

言葉が出ない・・・

写真も何枚も撮ってしまった。ただ、やはり肉眼で見たときの素晴らしさには及ばない。フィルムで撮った写真も後で見てみることになるのだが、露出を失敗していて、あの輝きがずいぶんくすんでしまった。スマホのカメラで撮った写真でもやはり適正ではない気がする。これはもう仕方がないことだと思う。目に焼き付けておくしかない。三重塔のもみじ、頭上を埋め尽くすもみじ、本当に素晴らしいものを見せてもらった。


赤と黄色のもみじが素晴らしすぎる・・・

この光景を一人で静かに観賞する、なんてわがまますぎるのだろう。でもあえて言わせてもらえば、やはり静かに紅葉に呑みこまれたい、という思いはある。まあ、不可能なことなのはわかっているので、戯言として書いておくことにする。

この後は、三山の最後、百済寺には向かわず、大津の三井寺と石山寺に向かう。百済寺も人がすごそうなので、こちらは明日の朝一で訪れる予定を立てている。連続にこだわる必要はないので、まずは一度湖東三山から離れて、大津周辺の二つのお寺に向かう。

駅までタクシーで行ったのだが、まずそのタクシーが全く来なかった。途中、タクシー会社から送れる旨の連絡が入るほどだった。30分近く遅れて到着するが、タクシーに乗り込んで合点がいった。車の列が先ほどよりさらに伸び、国道まで車がびっしりとつながっているのだ。これではバスやタクシーが一般車を抜かそうにも抜かせない。さらに、運転手の話によると、西明寺からもずっと渋滞が続いているという。三連休中ということもあり、様々な場所のナンバープレートをつけた車がびっしりと道路を埋めていた。こちらもまたびっくりである。









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