2014年11月13日木曜日

海住山寺と紅葉

またまた弾丸での日帰り京都(@^▽^@)

今回の目的は二つ。一つ目は気に入った海住山寺の紅葉を見ることだった。

先日、特別開帳の期間に行ったばかりなのに、またまた海住山寺に足を運んでしまった。始発の新幹線に飛び乗ってまずは京都へ。少しでも早く海住山寺に着きたくて、乗り換え時間4分も走って出発間際のJR奈良線に飛び乗る。さらに木津では乗り換え時間は2分。 この乗り換えがうまくいかないと40分ほどロスすることになってしまうのだから大きい。おかげで加茂駅には9時過ぎには到着することができた。

タクシー乗り場に行くと、一台はちょうど出発してしまっていたが、もう一台がロータリーに入ってくるところだった。これを逃すとまたもや20分ほど待たされることになるため、今回は運が良かった。あのヘアピンカーブを一気に上って9時半前には海住山寺の境内に到着していた。

しかし。

境内の中はしんと静まり返っていて、人がいる気配がまったくない。HPでは9時に開門ということなので、この時間であれば開いているはずなのだがまったく人気がない。本堂の扉も閉まっていて中には入れそうにない。それでも境内には入ることができたし、一番好きな五重塔は均整のとれたすてきな姿を見せてくれているので困ることはない。

今回の中で一番のお気に入り

紅葉の方だが少しまだ早かったようだ。もみじの多くはこれからまさに赤くなろうとしているところでのようだ。でも、この色の変化の様子がまた素敵だった。天気予報で気にしていた空模様も真っ青な晴天に恵まれ、太陽の光を浴びて色付いてきた葉がキラキラ光っていた。色の変化の真っ最中のもみじはオレンジ色に輝いていて、それはそれで見とれてしまう。真っ赤に色付いたもみじもあり、ある意味いろいろな色のもみじを見ることができたので、少し早い感はあったけれど、これはこれで十分でもあった。

色付き始めたもみじと

太陽の光に透かして撮ってみたり、五重塔をバックに撮ってみたり、あっという間にフィルムを一本使い切ってしまう。デジタルであれば気にせずバシバシ撮るのだろうが、あえてのフィルムカメラである。枚数を気にしながらも露出を変えてみたりして何枚か撮ってみる。そして、このブログ用にスマホのカメラでも撮っておく。

五重塔の周りを行ったり来たりして、より良い構図がないか探しながら撮っていると、砂利石を踏みしめる音がかすかに聞こえてきた。やっと誰かが到着したようだ。しかし、どうやら参拝客の一人のようで、相変わらずお寺の関係者らしき人は誰もいない。開帳後間もない時期なので、そんなに参拝する人もいないと思っているのだろうか。

10時を過ぎたころ、やっとお寺の関係者の方が見えて、本堂の扉を開けてくれた。あのすてきな十一面観音像や四天王像はすでにいなくなってしまった後だったが、それでもせっかくなので中を拝観させていただいた。「一昨日まで特別公開中だったんですけどねぇ」と残念そうに受付の方が言ったので、「実はその期間中に来ているんです。今回は紅葉を見たくて」と答えると、驚きつつも嬉しそうに「そうでしたか」とにっこり笑ってくれた。「五重塔が好きなので」と付け加えると、「そうですよね、期間中は赤白の幕が張られていたから、五重塔としては今の方がいいですよね」と答えてくれた。

それにしても本当に静か。結局、最後までほとんど人が来ることなく、2,3組の参拝客が訪れていたくらいだった。浄瑠璃寺はこの紅葉の時期、ものすごい人出になると聞いているのだが、紅葉の最盛期にはここ海住山寺もたくさんの参拝客で埋まるのだろうか。今回の状況を見る限りでは、あまりそのようになる気配がない。交通の便もかかわっているのかもしれない。それでも、個人的にはこの海住山寺がとても気に入っている。やはり塔好きはこの五重塔の均整のとれたすてきな姿に惚れてしまっているのかも。そして、紅葉の十分満喫することができた。もう少し遅くすれば、もっと鮮やかなもみじや黄色のイチョウなども見られるようだが、それはまた来年に持ち越しだ。


帰りは歩いて一気に下り、集落近くのバス停で、コミュニティバスに乗り込み加茂駅まで戻る。タクシーだと約1200円、コミュニティバスだと200円。あの坂がなければ行きもコミュニティバスにしたいところだが、まあこれくらいの贅沢は許されるだろう。

この後はまた一気に京都まで戻り、鳥獣戯画展の第二弾を見に行く。
 

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