2014年9月3日水曜日

嬉しかったこと

中学生のとき不登校になり、高校にあがれなかったAという生徒がいた。中3のときに担任となったけれど、一学期の始めから学校に来られなかった。

その生徒が二年半振りに学校に来てくれた。これから高校に通うことにしました、と。二年以上寄り道をしてしまったけれど、やっぱり高校には行きたいと思って探したのだと。そして、見守ってくれてとても感謝していると。

正直驚いた。ずっと気になっていた生徒だったが、それでも連絡などは取れずにいた。そんな生徒が二年半を経て前向きに歩き出そうとしている。感謝されたけれど、私がなにかやってあげたという感は全くない。電話をして様子を聞き、何とか学校に顔を向けてくれればと願っているのが精一杯だった。なぜ学校に来られなくなってしまったのか結局わからなかった。

それが今、前を向いて歩き始めた。二年半の寄り道は大したことないよと伝えた。その期間、本人なりにいろいろ考え悩んでいたはず。その時間は無駄にならないと信じたい。無駄にならないような社会であって欲しい。

自分には何もできない。でも、それでもこの仕事が好きだと再認識した日だった。

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