2014年9月23日火曜日

飛鳥のお寺 その2 ~~岡寺~~

飛鳥寺を後にして、バス停に向かう。飛鳥寺で1時間を過ごす、というのは少し長すぎる感もあるがコミュニティバスを利用するのだから仕方がない。次の目的地の岡寺まで歩こうとすると30分以上かかるようなので、それであればやはりコミュニティバスを利用した方が楽。

13時発のバスに乗り込む。観光地を巡るので少し遠回りもするが、岡寺の最寄のバス停となる治田神社のバス停に10分ほどで到着する。ここから距離はそれほどでもないが、急な坂を上っていくことになる。無理をせずゆっくりゆっくり上る。最近、少し体力が落ちたかな、と心の中でぼやきながら登っていくと、岡寺の山門が見えてくる。

思っていたより大きい。観光客もずいぶんいるが、それほど混みあっているという感じでもない。本堂はさすがにたくさんの人々がいたが、わざわざ内陣まで入って拝観する人は意外と少ない。靴を脱がなくてはいけないからだろうか。


岡寺本堂正面

ここのご本尊は如意輪観世音菩薩なのだが、今まで見てきた如意輪観音とはずいぶんと異なるお顔をした観音様だ。まず大きい。巨大と言った方が正しいかもしれない。そして白い。解説書を読むと、この観音様は土で作られているらしく、この土で作られた(塑像)仏像というのは珍しいらしい。私が今まで見てきた如意輪観音像は、穏やかな優しい微笑みをして、少し前かがみになり考え事をしているような像なのだが、岡寺の観音様は力強く座り、がっしりとしており、前を見つめている。いつも思うのだが、どうやってこれほど異なる雰囲気を持つ仏像が如意輪観音だとわかるのだろう。

岡寺はもともと龍蓋寺と呼ばれ、龍を閉じ込めて蓋をしたとされる池、龍蓋池がある。

 

本堂を出て右側を見上げると三重塔が小高い丘の上に建っているのが見える。階段を登って振り返ると、本堂を始め岡寺の境内が一望でき、なかなかいい感じである。


三重塔から境内を臨む

この三重塔は三重宝塔とも呼ばれるらしく、それぞれの屋根の軒下の四隅に小さな琴が吊るされているのがとても珍しい。岡寺のHPを事前に見ていなかったら見落としてしまっていただろう。実際に見たときも最初は琴だと気付かず、周りをぐるりと歩いてみていたときに、あっそういえば、と思い出したくらいだ。小さな琴が上下逆さに吊るされていているのだが、なぜそのようになっているのかよくわからない。

岡寺の三重塔

岡寺から次の目的地、橘寺まで歩いたのだが、岡寺はずいぶん小高い丘の上に会ったようで、相当な急勾配の坂を降りることになった。バスで治田神社まえまで来たのは正解だ。橘寺から岡寺まで歩こうかとも思っていたのだが、そうするとこの坂を登らなくてはならないことになり、相当きつかったと思う。車で上るのもきついだろうと思われるほどの坂だ。

坂を一気に下ったところで振り向くと、三重塔が丘の上にきれいな姿を見せていた。

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