2014年7月30日水曜日

僧侶と巡るロータスロード (4) 喜光寺編

唐招提寺から喜光寺へ。距離にして2kmほどあるだろうか。この炎天下の下なので相当きついだろうと覚悟していたけれど、2週間ほど前に歩いたことがあったからなのか、雲が出て風も吹いていたからなのか、思っていたよりもきつくなく、あっという間に到着してしまった気がする。

30分ほどで喜光寺に到着。入口の門には喜光寺の小林僧侶が待ってくれていた。

喜光寺と蓮の花

まずは金堂の中に入り小林僧侶からのお話を聞く。喜光寺は薬師寺と同じ法相宗だそうで、小林僧侶は薬師寺から派遣されてこの喜光寺にいるらしい。小林僧侶も話が上手なのだが、なぜか金堂での話をあまり覚えていない。なぜだ・・・?

唯一覚えているのは、50年に一度と言われる双頭蓮という、一つの茎から二つの蓮の花が咲いたということ。すでに花は散ってしまっているけれど、その名残は見られるのでぜひ見てみて下さいとのことだった。吉兆なのだそうだ。

10分ほどの休憩の間に蓮の鉢植えを見させていただく。双頭蓮はすぐに人々に囲まれていたので、まずは他の花を見て回る。ここも前回よりは咲いている花が多いような気がする。ここも鮮やかなピンク色の蓮の花、白い蓮の花、八重の花など様々な種類の蓮の花が咲いている。

そういえば、唐招提寺で石田僧侶に、なぜここまでいろいろな種類の蓮の花があるのか聞いてみた。唐招提寺は鑑真和上が持ち込んだ蓮の花があることで有名なので、そのつながりから蓮の花がいろいろと頂いてきているのだそうだ。それで少しずつ種類が増えていったのだという。蓮の花。夏の暑いときに見るとどこか涼やかで凛としていて好きな花の一つである。もちろんカンボジアにもたくさんの蓮の花が咲く。

双頭蓮を見てみた。一つの茎に二つの花がついている。確かにこれは珍しい。もちろん今まで見たことも聞いたこともない。花が咲いているときに見てみたかった。もしかして、前回来たとき咲いていたのでは、とついつい思ってしまう。

双頭蓮の名残

この期間に公開されていた秘仏を見に行ってみる。前回も公開されていたらしいのだけれど、どこにあるのかわからず、あまり気にもせず見るのを忘れていたのだ。金堂の裏にある小さな池にある小さな祠の中にその秘仏は安置されている。 とぐろを巻いた蛇のようなものの中央に人の顔らしきものがある。秘仏と言われるけれど、まず仏像にまったく見えない。どちらかというと苦手である。失礼だけれど気味が悪い感じがしないでもない。仏像ということなので、信仰を集めているのだろうけれど、私は苦手だ。

11:30頃、裏手にある写経堂で、三人の僧侶による法話が始まるとのことで、そちらの方に移動する。法話を聞くというのは初めての経験なので楽しみだ。



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