2015年6月10日水曜日

紫陽花はすごいけれど・・・ ~京都 三室戸寺~

岩船寺のあと、加茂駅からJRを乗り継いで宇治までやってきました。三室戸寺までは30分ほど歩くかタクシーかと考えていたのですが、6月はちょうど紫陽花の季節と言うことで、アジサイ号という臨時バスが出ているとのことで、思いがけず楽に安く行くことができました。

一万本の紫陽花が植えられているという三室戸寺です。思っていたほどの混雑ではありませんでしたが、やはり紫陽花目当ての観光客がたくさん来ていました。

まず門をくぐると右手に広々とした紫陽花園が眼下に広がっています。まだ満開ではないとのことでしたが、一面に広がる紫陽花は圧巻でした。それも上から眺められるということで、紫陽花で埋め尽くされている全景を見ることができるのです。ですが、そこは後で行くことにして、まずは本堂へ向かいます。
眼下に広がる紫陽花園

石段を登っていくと、目の前に大きな本堂が見えてきます。そして、本堂の前にはこれまた多くの蓮の鉢が置かれていて、7月の蓮の季節はまた見応えがあるのだろうと、容易に想像がつきます。
が、お寺としての魅力は残念ながら感じることができませんでした。御朱印も頂きましたが、なんとなく流れ作業のように見えてしまい今ひとつ。ご本尊も遠くにしか見ることができないので、仏像という意味でも今ひとつ。三重塔もありましたが、この時点で私の三室戸寺に対する評価が今ひとつとなってしまったため、三重塔も結局は今ひとつとなってしまいました。

三室戸寺の本堂

大きなお寺や観光客がたくさん訪れるお寺は、お寺そのものに相当の魅力がない限り、私の中の評価は今ひとつになってしまうのです。観光客がたくさん来るけれど評価も高いお寺は、法隆寺、薬師寺、唐招提寺、東大寺、東寺、辺りでしょうか。東大寺は本堂ではなく法華堂の評価が高いのですが。とにかく、三室戸寺は残念ながら、もう一度訪れたいというお寺にはなりませんでした。
ただ、紫陽花は本当に素晴らしかったです。様々な紫陽花が咲き乱れていて、とても見応えがあります。写真という意味では、紫陽花だけの写真になってしまうので、フィルムではまったく撮りませんでした。紫陽花だけであれば、わざわざ京都や奈良に来なくても見られるわけで、紫陽花だけの写真を撮っても個人的に面白みがないと考えているからです。何度かファインダーを覗いたのですが、ただの紫陽花の写真になるなぁ、とシャッターを切りませんでした。その分、じっくりと紫陽花は鑑賞しました。

色鮮やかな紫陽花

青、紫、ピンク、白と様々な色合いの紫陽花があり、手毬のような紫陽花もあれば額紫陽花もあります。花びらに特徴のあるものもありました。もともとは手毬のような紫陽花が好きだったのですが、最近は額紫陽花の良さもわかるようになってきました。それぞれがそれぞれの良さを持っていて、とても魅力的です。

そんな紫陽花を堪能して、今回の京都日帰りは終了です。来週あたりには鎌倉に行ってみようかな、と思っています。混んでいるでしょうけれど、近いですし何度も訪れている場所でもあるのですが、意外とお寺・仏像という視点で見ていなかったことに最近気付いたのです。紫陽花ももちろんですが、お寺としての訪問をしてこようと思っています。




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