2015年9月26日土曜日

赤目四十八滝 ~初の伊賀~

初めて伊賀を訪れました。M氏という同僚の友人が伊賀に住んでおり、案内をしてくれました。まず訪れたのが赤目四十八滝という場所です。名前は以前から聞いたことはありましたし、滝好きとしては少し気になっていたところはありますが、まさか訪れることになるとは思いませんでした。

名張駅で待ち合わせをし、M氏の車に乗り込んで出発です。朝早く8時半頃に到着したこともあり、赤目四十八滝はまだまだ静かでした。そしてなんといっても涼しい。ここは川沿いの遊歩道を歩きながら滝を見ることができます。四十八滝というので四十八の滝があるのかと思っていましたが、実際には二十ちょっとなのだそうです。それなのになぜ四十八というのかというと、仏教用語で四十八というのは「たくさん」という意味があるそうで、たくさんの滝があるということから四十八滝と呼ばれているそうです。また、この辺りは修験道の修行をする場所でもあるとのことで、もともとは滝の名前に菩薩の名前がついていたのだそうです。それが、明治時代の人たちが大小様々な滝にいろいろな名前を付けて、観光地としてアピールをし始めたとのことでした。

この赤目にはなんとオオサンショウウオがいるとのことで、最初にちいさな展示場所に大小様々なオオサンショウウオがいました。夜行性ということであまり動いてはいませんでしたが、大きさにはびっくりします。なんといっても天然記念物ですから。のっそりとしている姿はどこかユーモラスでもありますが、ここ赤目にはたくさん住んでいるそうです。

ほとんど動かなオオサンショウウオ

そしていよいよウォーキングの開始です。とにかく周りを木々に囲まれ川が流れているということもあり、とても涼しくて気持ちがいいのです。そして頭上からは木漏れ日がきらきらと輝いていて、何とも言えずすてきな空間が広がっています。多少のアップダウンはあるものの、それほど急な登りもなく、とても清々しい気持ちでウォーキングを楽しむことができます。

木漏れ日が何とも言えず綺麗

滝は落差が小さいものから20m位のものまでさまざまです。まるで真っ白な絹が流れているような滝や、滝壺が琵琶のように見えることから琵琶滝と呼ばれるものなど、すてきな滝もたくさんあります。この遊歩道を外れて急勾配の坂を上った先には大日如来からとった大日滝という滝があり、そこでは滝行の体験もできるのだとか。私はもちろん遠慮しました。同僚は12月の寒い時期に実際に体験したそうです。お寺や仏像などに興味を持つ私ですが、修行にはあまり興味を持てません。

絹のような滝

琵琶滝(だったかな?)
滝を見学し、M氏の説明を聞きながらのウォーキングを2時間ほどしたところで引き返すことになりました。帰りは、室生寺と赤目のつながりや、今後室生寺と一緒にイベントを行うかもしれないという情報を聞きながら、入口まで戻ってきました。この頃になると、シルバーウィークということもあり、観光客の数がぐっと増えます。川を上ってくる人々の数が一気に増え、家族ずれ、年配のグループなど様々なグループが思い思いの格好で遊歩道を歩いてきます。ピクニックをすることも可能なようで、川の近くにビニールシートを敷いて、ランチを始めるところのグループもありました。これだけの森林浴と涼しさですから、食事も格別なことだと思います。


帰りはずんずん歩いてきたので一時間ほどで入り口にたどり着きました。そして頂いたのが赤目名物の「へこきまんじゅう」。初めて聞いたときはさすがに引きました。M氏も笑っていましたが、関西の人たちは笑い、関東の人たちは引くのだとか。しかし、同僚からこれはとっても美味しいからぜひ、と勧められて頂くことにしました。抹茶、クリームチーズ、餡子などいくつかの種類があり、サツマイモでできた饅頭の中に挟み込まれています。サツマイモでできている、ということで「へこき」などという面白い名前がついたようです。

そしてその味ですが、めちゃくちゃ美味しいのです。クリームチーズが一番のお勧め、と聞いたときは半信半疑でしたが、食べてみてこんなにサツマイモと合うのかと驚いてしまいました。少し小腹が空いていたこともあるのかもしれませんが、それでもとっても美味でした。ほくほくとしてサツマイモのほんのりとした甘みとクリームチーズの酸味が程よくマッチして、美味しい美味しいとつい連呼してしまうほど。日持ちがするのであれば、数個お持ち帰りもしたかったほどです。名前で判断してはいけない、と改めて思わされました。赤目を訪れる際はまたぜひ食べたい一品です。

へこきまんじゅう
この後は、以前個展を見学させていただいた伊賀焼きの窯元の見学です。

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