2014年10月21日火曜日

鳥獣戯画特別展 京都国立博物館

書くことがいろいろたまっているのに、今日も日帰りの京都と奈良へ。

京都は国立博物館で開催されている鳥獣戯画特別展を見るためだ。国立博物館の開館時間が9時半だったので、いつもより少し遅めの新幹線に乗る。遅めとは言っても、仕事の日より早く家を出ているのだが(^_^;)

京都駅からバスに乗って国立博物館へ向かうも、まだ時間が早かったので先にすぐ隣にある三十三間堂へ行くことにした。ちらりと国立博物館の方向へ目を向けると、なんと長蛇の列ができている! まだ開館時間30分前だというのに。そんなにこの特別展は人気があるのか、と少し焦る。

三十三間堂は千手観音の数にも圧倒されるが、私にとって興味深いのは、千手観音の前に並ぶ二八部衆などの面々だ。日本語の説明だといまいちなのだが、英語の説明を読むとヒンドゥー教との関わりが説明されていて、聞き覚えのある名前がたくさん出てくるのだからたまらない。インドラ、ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌなど「あ~、あの神様ね」という感じなのだ。

三十三間堂を満喫した後、国立博物館へ向かう。やはり長蛇の列だ。屋外で20分、屋内で30分の待ち時間であるとことが書かれていたが、諦めてしまったらわざわざ京都まで来た意味がない。屋外にできていた列に並ぶ。


20人ずつ時間をおいて中に入れているらしく、数分間ごとに列が前に進んでいく。表記の通り約20分ほどでまずは博物館の中へ入ることはできた。しかしこれで終わりではない。展示室の前半は鳥獣戯画が保管されている高山寺の歴史や関連する品々が展示されているのだが、まずそこは素通りする。

この特別展の目玉、鳥獣戯画の巻物が展示されている部屋へまずは直行だ。特に一番人気の甲巻が展示されている部屋はまたもや長蛇の列である。ここでさらに30分待つことに。一列になって巻物の前をゆっくり進んでいくので、少しずつではあるが列はコンスタントに動く。壁には巻物の説明や絵が飾られているので、それを読みながら待つ。

そしてついにご対面だ。ガラスケースに入れられたら甲巻。巻物故に長いわけで、全体を見ることができない。特別展の途中で見せる部分を変えるというのだから、ある意味商売上手というか何というか。近ければ前半と後半の両方を見に来るだろうから。

今回見ることができたのは、うさぎとカエルが蓮の葉を的に見立てて、弓を射る対決をしている場面、うさぎとカエルが水遊びをしている場面などだった。日本最古の漫画と言われる鳥獣戯画だが、うさぎやカエル、キツネや馬など生き生きと描かれていて、見ていて笑みがこぼれる。


鳥獣戯画には甲乙丙丁の四巻があり、四巻全てがその一部分を披露しているのだが、やはり私が好きなのは甲巻だ。他の巻では人々の生活の様子が描かれていたりするのだが、やはり動物達の方が微笑ましいし好きである。一応、乙丙丁もざっとみた後、最初に戻って素通りした展示品もチェックはした。ただ、やはり甲巻の印象が強すぎて、他の部分は記憶が曖昧だ。

一番好きな場面は残念ながら絵葉書やクリアファイルになっていなかったが、甲巻の他の場面が描かれた絵葉書と手ぬぐいを買った。図録もどうしようか迷ったが、欲しいのは巻物だけだったので見送ることにしてしまった。最近、いろいろと本や図録を買いすぎていることだし。

外に出ると、列はさらに伸び、屋外での待ち時間が20分から50分に伸びていた!

 

鳥獣戯画の人気を甘く見ていた・・・。

このあと、奈良へ向かう。

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