2015年10月12日月曜日

東海の仏像たち④ ~谷汲山 華厳寺~

朝から青空が広がる中、2日目の仏像巡りがスタートです。尾張一宮からJRで岐阜経由でまずは大垣へ向かいます。ここからまたもやとてもロールな電車、揖斐川鉄道に乗り換えて終点の揖斐へ向かいます。揖斐川鉄道は残念ながらICカードは使えず、久しぶりに現金での切符購入です。
三両編成だったのですが、大垣で乗り込んだのは4人。終点の揖斐まで行ったのは私ともう一人のおじさんのみ。これで採算が取れるのかと心配になりましたが、大垣駅へ向かう電車にはそこそこの乗客がいました。

揖斐からはコミュニティバスを利用して谷汲山まで行きます。このコミュニティバスの本数が少なくて、華厳寺と横蔵寺へどう行くか、どう回ってくるかを考えるのが大変でした。なにせバス停からお寺までの所要時間、拝観に要する時間などが全くわからなかったので、どれくらいの余裕を持って次のバスを考えれば良いのかわからなかったからです。

揖斐駅

まず揖斐から谷汲山までのコミュニティバスですが、またもや利用したのは最初から最後まで私一人でした。それも30分近く乗っていたのに料金は200円という破格の値段です。周りの景色を見ながら、そしてときどきうとうとしながらバスに揺られていきました。

コミュニティバス
谷汲山バス停の時刻表
谷汲山のバス停に到着すると、マイカーで訪れている人たちがちらほらいるようです。華厳寺も横蔵寺も紅葉で有名らしく、紅葉時期になると人々でごった返すようですが、連休中とはいえこの時期は人出が少ないようです。バス停から華厳寺までは徒歩10分とのことで、プラプラと歩いて少し傾斜のある参道を歩き始めました。

参道の両側には食堂や仏具店、そして地元の物産品を扱うお店などが並んでいます。観光地のような「ザ・土産物!」というお店はなく、のどかな雰囲気の参道です。紅葉で有名というだけあって、モミジもたくさん植わっていました。そんな参道を歩いていくと、華厳寺の仁王門が見えてきます。

仁王門にはもちろん仁王像が立っていて、訪れる人たちににらみをきかせていますが、思ったよりも小柄だったが逆に印象的でした。仁王門をくぐるとさらに参道は続きますが、ここからは左右にいくつかのお堂を見ることができます。ただ、具体的な説明等はありませんしよくわかりません。よくわからないので、ただただまっすぐ参道を歩いて本堂へ向かいます。

華厳寺の仁王門
一つのお堂へ向かう道
本堂へは階段を上ることになります。写真でもわかるように、両側に大きな白い幟がいくつも立っているのが印象的でした。あまりこのような幟を見たことがないのですが、これもまた場所によって変わってくるのでしょうか。階段を上りきったところに本堂があります。それなりに立派な本堂なのですが、なぜかあまりしっくりきませんでした。

ここのご本尊は秘仏のようで、残念ながら拝観することができませんでした。仏像巡り、と銘打っているだけに仏像が拝観できないと、そのお寺への興味が一気になくなってきてしまいます。本当はそれではいけないのでしょうが、秘仏の意味がどうしても分からないのです。それでもせっかくなのでご朱印を頂きにいきます。ここのご朱印は過去・現在・未来を司る三枚のご朱印を書いてくれます。が、三枚セットというのがあまりしっくりきません。ご朱印をお願いすると自動的に三枚となり金額も900円になる訳で、言い方が悪いですが金儲け?と思ってしまうのです。それに、担当する方は無表情でたんたんと事務作業をこなしているような感じがしてしまい、ますます評価はマイナスです。残念ながら華厳寺は私の心にはヒットしませんでした。
この先に本堂があります
本堂
魚?
思っていたよりもあっという間に拝観が終わってしまいました。本当は11:07発の横倉行のバスに乗る予定にしていたのですが、拝観が終わったのは10時少し前。バス停から歩いてきたのを含めて30分ほどで拝観を終了してしまったことになります。どうしようかと思ったのですが、もう一度バスの時刻表を確認してみると、10:26にも横倉行があることがわかりました。これを逃す手はありません。時間を気にしつつバス停まで戻ることにしました。

参道の両側に建ち並ぶ店先には、下の写真のようなかわいらしいオーナメントがたくさん置いてありました。竹もいいですし、その節を利用してかわいらしいミミズクの人形を置いていて、ついつい写真を撮ってしまいました。この辺りは柿の名産地でもあるらしく、多くの店で柿を扱っていました。また、地元のおばちゃんたちが楽しそうにおしゃべりをしながら、干し柿を作るべく柿を吊るしていたのも印象的でした。余裕があれば買ってみたかったのですが、荷物にもなりますし重いということもあり断念しました。こういう時は、車だと便利だろうなあ、とつい思ってしまいます。

無事にバスに乗り込み、次の目的地横蔵寺へ向かいます。
多くの店先に飾られていました

0 件のコメント:

コメントを投稿