横蔵バス停時刻表 |
谷汲山から一本早いバスに乗り込み横蔵寺へ向かいます。谷汲山までは数人の乗客がいたのですが、ほとんどが谷汲山で降りてしまいました。唯一残っていた乗客一人も途中で降りてしまい、結局横蔵寺まではまたまた一人となってしまいました。
横蔵寺は華厳寺に比べると境内もこぢんまりとしているようで、訪問者もあまりいないようです。それでも駐車場には数台の車が停まっていましたし、拝観中は3,4組の方々が来ていました。
横蔵寺の入り口
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横蔵寺境内図
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本堂へ向かう朱色の橋
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赤い橋を渡り階段を上っていくと仁王門があります。ただ、仁王像は瑠璃殿という宝物殿に移されているので、仁王像が立っているべき場所には何もありませんでした。
仁王門をくぐると正面に本堂、そして右手に三重塔があります。特に国宝でも重要文化財でもないようですが、なかなかすらりとした均整のとれた塔です。調べてみたところ、県の文化財として登録されているようでした。周りにはこれまたモミジの木がたくさんありましたので、紅葉と三重塔のコントラストもまた素晴らしいのでしょう。
仁王門前
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本堂
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三重塔 |
他の観光客たちは先に舎利堂へ行ったようで、最初の頃は私しか瑠璃殿にはいませんでした。中に入ると、係りの年配の女性がいて300円の拝観料を支払います。ごゆっくりどうぞ、と言われ少し照明を落とした室内に入ります。
素晴らしい仏像が並んでいます
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ご本尊が薬師如来ですから、やはりずらりと並ぶのは十二神将、日光・月光菩薩、四天王です。四天王はなぜか多聞天だけ他の三体とはずいぶん異なる顔つきをしていました。他の三体はきりりとしたイケメンで周りを睨み付けているのですが、多聞天はまったく威嚇しているようには見えずのんびりとした顔つきをしています。不思議です。
ここで一番インパクトがあるのが深沙大将でしょう。私も初めて見る像です。ふんどし一枚のみを着け、そのふんどしからおへその辺りになぜか顔が彫られていています。とても不思議な姿です。両腕と両足には蛇が巻き付き、右手を振り上げて相手を威嚇しているポーズを取っているのですが、どうも恐ろしさや威厳があるようには見えないのです。三蔵法師の沙悟浄がモデルだとか言う話もあるようですが、よくわかりません。日本に数体しかないそうです。
そしてミイラです。舎利堂に安置されているのですが、ここ横蔵寺はミイラがあるお寺としても有名なのだそうです。個人的にはまったく興味がないのですが、一応見ておきました。思っていたよりも小さいのですが、やはりどこか不気味です。あまり正視することもできずものの数秒で通り過ぎてしまいました。
ここのモミジは確かに素晴らしそうです。その分、訪れる人も多そうですが、もし機会があれば紅葉の時期も来てみたい気がします。奈良が好きすぎるので、いつになるのかはまったく予測がつきませんが。
帰りのバスも順調でした。やはり仏像が素晴らしいと、来た甲斐があったなと心も満たされます。このあと、時間があったので途中の大垣で水郷巡りをしたのですが、これはまったく興味がわかず、残念ながら足が疲れただけの散歩になってしまいました。残念・・・。それでも、今日は素晴らしい仏像たちに会うことができたので十分満足です。
これから赤に染まっていくのでしょう |
緑のモミジもすてきです |
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