2016年1月1日金曜日

2016年の元旦③ ~法隆寺 奈良~

元旦の午後は法隆寺へ向かいます。

到着したのは午後1時半頃でしたが、さすがに参拝客は多かったように思います。それでも、予想よりははるかに少なかったので驚きはしました。

法隆寺は拝観料が1500円となかなかいい値段がします。以前は1000円でしたからいっきに500円も値上がりしたのです。いくら自分の寺巡りの原点とはいえ、ちょくちょく来れるような場所ではなくなってしまいました。ただ、ご朱印は拝観料を払わなくても頂ける場所にあるので、今回も西伽藍の中へ入ろうかどうしようか悩みました。結局は入ることにしたのですが、ご朱印を頂き、法輪寺、法起寺を訪れた後に決めたのでした。


まもなく修復に着工するという話を聞いていますが・・・
ご朱印を頂ける聖霊院では、運良く他に誰もおらず、二つのご朱印を頂くことができました。いつもの方で、すでに何度も書いていただいているのですが、訪問者の多い法隆寺ですから、さすがに顔を覚えてもらうことは難しいようです。

法隆寺のあと、法輪寺、法起寺と回ってきました。斑鳩といえばこの三塔です。塔好きですから、法隆寺を訪問するときはほとんどの場合法輪寺と法起寺も訪れます。法輪寺と法起寺の三重塔はそれぞれの良さがあって好きです。

そして、再度法隆寺に戻り、西伽藍へ入ることにしたのでした。入って思うのは、法隆寺の五重塔は何度見ても安定した美しさがあるということ。形の上では、法隆寺の五重塔が一番好きかもしれません。安定感がありながらも重苦しさがなく、何度見ても飽きません。もう少し拝観料が安ければ、とつい思ってしまいます。1500円という拝観料は西伽藍以外に、宝物館と夢殿の拝観料も含まれているので、一カ所につき500円と考えれば普通なのですが、何度も訪れる私はとにかく西伽藍だけに入りたいのです。西伽藍だけの拝観料というものを設定してほしと思うのですが、お寺の方針もあるのでしょう。

法隆寺五重塔

金堂でご本尊にも挨拶をしてきました。相変わらず不思議な雰囲気を持つ仏像たちです。最初は苦手でしたが最近は意外と気に入っているのですから不思議なものです。

久しぶりに宝物殿にも行ってみました。お気に入りの九面観音や、ヒンドゥー教との繋がりを示してくれた六観音像とも対面してきました。もちろん百済観音にも。ガラス越しに見る仏像たちはやはりどこか寂しげというか、見せ物になっているようで何とも言えないのですが、美術品なのか信仰の対象なのかという問は永遠に答えが出ないような気もします。私は信仰の対象として、という考えですが。

初めて元旦を奈良で過ごしましたが、とても良い時を持たせてもらえました。やはり奈良が好き。室生寺と法隆寺は特別、という思いを新たにしました。そして、2016年もまた頑張ろうと思えるのでした。

法起寺三重塔

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