2015年3月25日水曜日

瑠璃光寺 五重塔 ~山口県 湯田温泉~

とにかくどこかへ行きたくて、山口県まで足を伸ばしてきた。ANAのマイルが溜まっていたこともあり、国宝の五重塔がある瑠璃光寺に行こうと決めた。山口宇部空港までは羽田から90分。新幹線だと品川から新山口まで4時間以上。さすがに山口県までくると飛行機の方が楽なのかもしれない。とはいえ、もちろん空港から瑠璃光寺のある山口市まではバスで1時間ほどかかるので、やはり遠いなぁ、という感は否めないが・・・。

まずはやはり瑠璃光寺へ向かう。県庁前というバス停で降りて歩くこと12分ほど。すらりとした五重塔が見えてくる。想像より若干小さく感じたけれど、スマートな五重塔だな、というのが第一印象だった。檜皮葺の屋根は個人的には瓦屋根よりも優しい感じがして好きなので、この瑠璃光寺の五重塔のポイントは高い。

瑠璃光寺 五重塔
梅の花と五重塔


この瑠璃光寺の五重塔は香山公園という公園の敷地の中にあって、そこには瑠璃光寺というお寺もあるのだけれど、メインは五重塔のようでお寺そのものはひっそりとしていてあまり人がいなかった。なんとなく仏像を拝観してという感じにもなれず、ご朱印を受け取りに行くが書いてくれる人もあまりいい感じがせず、お寺としてはあまりピンとこないというか少し残念感じがあったのは否めない。五重塔がすてきなだけにもったいないなぁ、と思う。まあ、仏像に関しては奈良を超えるものはなかなかないと思うので、ハードルが高くなってしまっているのだろうし、ある意味申し訳ない気がしないでもない。

正面の池にも映る


この香山公園にはカワセミがやってくるようで、その撮影ポイントであろう場所ではものすごく大きなレンズを構えた方々が何人もいてびっくりした。プロの報道カメラマンが持っているようなものすごい大きなレンズである。何十万もするのでは、というレンズばかりで、カワセミよりもそちらについつい目が行ってしまった。私のカメラでは小さなカワセミなど撮っても豆粒にしか写らないので、遠くから綺麗な青色をしたカワセミを見て満足する。たぶん本物のカワセミを見たのは初めてだと思うので、そういう意味でも貴重な経験はできたかな。

毎晩、五重塔はライトアップされているとのことだったので、夕方また戻ってきた。が、人がいない。毎晩やっているからなのか、そこまでライトアップに興味がないのか、ライトアップを見に来ていた人は私以外にたった一人しかいない。ひっそりと静まり返った公園内でじーっと辺りが暗くなってくるのを待っていた。この時期になると日没も遅くなり、午後6時半過ぎになってもまだ辺りは明るい。それでも照明がつき、少しずつ辺りが暗くなってくると、五重塔も少しずつ浮かび上がってくる。

それほど明るい照明ではないので、フィルムカメラだとものすごく難しい。三脚という重いものを持ち歩くのが嫌なのでいつも手持ちで頑張るのだけれど、さすがにこの光だとシャッタースピードが1秒と表示されてしまい、これはさすがに無理。幸いにも近くに水飲み場があって、そこを台にできそうだったのでがんばって撮ってみる。フィルムなので現像するまで何とも言えないけれど、このブログを書いている時点ではまだわからない。まあ、スマホでの写真はそれなりに撮れているので、それで今のところは良しとしようと思う。


さすがにぶれる・・・

夜はさすがに冷えてきて、少しは厚着してきて良かったと思いながら、30分ほど粘ってみた。こういう場所なので、バスの本数も少ないし、最終便の時間も早い。午後7時過ぎには香山公園を後にした。もちろん、香山公園から県庁前のバス停までの道も薄暗いので、東京育ちとしてはとても心細い。民家が並んでいるので何かあったら叫べば大丈夫かしら、と余計な心配をしながら足早にバス停へ向かった。

五重塔は見学する価値は十分にあったが、瑠璃光寺としては少々微妙・・・。また行くか、と問われてもやはり微妙・・・。五重塔は素晴らしいのだけれど、飛行機に乗ってまでと考えてしまうと、やはり奈良に行ってしまうかもなぁ・・・。



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