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2015年8月15日土曜日

Plae Pakaa プラエ・パカア① 〜踊り編〜

プラエ・パカアを初めて見たのはちょうど一年前でした。国立博物館の裏手に小さなシアターが建てられ、今の時期のようなローシーズンには週末に2種類の演目が披露されていました。昨年鑑賞したのはアプサラダンスに代表される舞踊とカンボジア式オペラまたはミュージカルという劇でした。今回、プノンペンに到着するまで忘れていたのですが、国立博物館の前を通って思い出しました。また、運良くプノンペンにいたのが週末だったのです。

今回、ミュージカルの日程とは合わなかったのですが、舞踊とスバエク・トムを鑑賞することができました。スバエク・トムについては次の記事で紹介します。まずは舞踊です。

午後6時45分開場、7時開演です。値段は1人15ドル。午前中にチケットを購入すると12ドルとなるのだそうですが、1時間ほどのショーですから、カンボジアにしては高めです。もちろんカンボジア人用料金と観光客用料金が設定されていますが、それでもそんなに安くはないはずです。

ローシーズンということもあり、それほど多い人出ではないだろうと思っていたのですが、国立博物館の前にはなんと大型バスが横付けされているではありませんか。そしてそこから若い男女がぞろぞろと降りてきます。皆同じベストを着用し、ユース・ボランティア・コリアと書かれていたので、韓国からのボランティア団体なのでしょう。運良く彼らよりも先にシアター内に入ることができ、一番前のベンチに座ることができました。シアターといっても吹き抜けの建物で、外からの音は筒抜けですし、反対にここで演奏される音も周りに筒抜けです。ベンチも木製ですので長い時間座っているとお尻が痛くなってきます。昨年はクッションのレンタルアピールがされていましたが、今年はなくなっているところをみると、あまり利用者がいなかったのかもしれません。

午後7時にきちんとスタートしました。まずはこのようなダンスを行う前に、すべてが無事に執り行われるように祈る儀式の風景から始まります。昨年と少し演出が変わっていたところもあり、なかなか興味深かったです。こういうアジア独特の祈りの捧げ方やダンスを見ていていつも考えてしまうのは、欧米人の目にはどのように映っているのか、ということです。あまりに文化が違いすぎるので、本質を理解するのは難しいのではないか、と思ってしまうからです。文化的な背景がわからないと、理解するのが難しいだろうなあ、と余計なお世話的なことも考えてしまいました。

演目のダンスの内容はシェムリアップで見る内容とほとんど変わりません。フィッシャーマン・ダンス、ココナッツ・ダンス、アプサラ・ダンスはどこでも鑑賞することができる演目です。ただし、ここプラエ・パカアが違うのは、演者の質の高さです。シェムリアップのショーはすべてが食事とセットになっています。そのためか、観客も食事を楽しむのか演技を楽しむのか曖昧になっているような気がするのです。食事よりも演技を楽しみたい私にとっては観客たちのおしゃべりも気になります。また、毎年のように鑑賞しているためか、演者への見る目も厳しくなっているのかもしれません。昨年のプラエ・パカアの記事にも書きましたが、今回もプラエ・パカアの演者の質の高さに感動して帰ってきました。

まずアプサラに代表される舞踊です。手の動きがとてもしなやかです。アプサラの特徴的な表現方法の一つに手の動きがあります。とにかく手の反り方が尋常ではありません。普通に生活しているのであれば、絶対にこのような手の反り方はできるようになりません。小さい頃から手を反らせるストレッチを何度も行うことで、あのような手の反り方ができるようになるのです。初めて見た時は正直少しきもち悪くも感じていました。あまりにも人間離れしているからです。実際、神に捧げる踊りとして人とは異なる動きが必要だったため、あのような手の反りや、腕、足の動きになったとも聞いたことがあります。それが今では、アプサラの踊りを鑑賞する時はまず彼女たちの手を見るようになってしまいました。反りが綺麗な女性ほど魅力的だというアプサラの美的センスをそのまま受け継いでしまった感じです。プラエ・パカアでは女性たちは皆、綺麗な反りができる手を持っていました。

アプサラの舞
手の動きがとてもしなやか
今回さらに感動したのは男性が演じる猿の動きです。よくできています。本当によく猿の動きを真似ていますし、猿の動きの特徴をよくつかんでいます。手の動き、足の運び方、体を掻く仕草、一つ一つが丁寧に描写されていて、それを見ているだけで感心してしまっていました。シェムリアップでの猿は子どもたちが演じることが多いように感じます。ですので、上手だなあ、というより、可愛いなあ、という感想でした。ところが、ここプラエ・パカアではシェムリアップのような子どもたちの演者はいません。全員成人です。だからこそ、洗練された動きの演技ができるのでしょう。食事というプラスαもなく、演技一本勝負ですから。本当はこうであるべきだとは思うのですが、伝統芸能がアトラクション的な位置にあるシェムリアップでは、伝統芸能だけで勝負するだけの勇気がないということなのでしょうか。個人的には、このプラエ・パカアのような団体が活躍できる場所がもっと増え、このような団体が増えることを願います。

漁師の踊り
クジャクの舞
リアム・ケーの一場面 人魚と猿

内容は1時間ですが、演目の種類は多いです。孔雀の踊りやクロマーの踊り、さらにはラタナキリ地方の踊りなどもあり、なかなか見応えがありました。韓国からの団体も入ったわりには席に余裕がありましたが、ハイシーズンには満席になることもあるようです。週末にしか上演しないのでうまく曜日が合えばラッキーでしょう。来年ももし機会があれば見にきたいと思わせる上演でした。次はスバエク・トムについてです。


庶民の踊り(?)
ユーモラスを交えて

ワールドビジョン 〜ポニャールー・カンボジア〜

やってきました、カンボジア。年末年始以来ですから約8ヶ月振りの再訪です。最近は奈良にどっぷりはまっているので、カンボジアの魅力というかカンボジアのへの想いが減っているような気がして、まずいかなあ、と思うときがあります。が、その辺りはあまり深く考えないようにしようと思いました。その程度の想いであればいつか消滅してしまうでしょうし、それを無理に食い止めるわけにもいかないでしょうから。ですので、今回もあまり深く考え込まないようにしつつ、この時間を楽しもうと思いました。

さて、昨日プノンペンに入ったのですが、夜行便ということもあり、少々頭が朦朧としていました。さっそく訪れたお気に入りのBodia Spaでは、マッサージ終了も気づかないほど爆睡してしまい、担当のお姉さんに何度か起こされたようです。このマッサージを楽しみにしていたのですが、ほとんど記憶にありません。もちろん、このあとも何度か通う予定にしています。

ホテルも毎回同じ場所ですが、スタッフは新しい人ばかりで、顔見知りの人が一人もいませんでした。これはちょっと悲しいです。また、スタッフのお姉さんに「ロンリー」という言葉を使われてちょっとカチンときました。アローン(alone)かもしれませんが、ロンリー(lonely)ではありません。意味の違いがわからず使っているのだとは思いましたが、来て早々ムッとさせられてしまいました。

気を取り直して今日です。今日はワールドビジョンを通してサポートをさせてもらっているチャイルドの2人に会いに行く日です。プノンペンに来る目的はこれです。上記のお姉さんに、どこへ行くの?とかキリングフィールドは?と聞かれましたが、興味ないから、と軽くあしらってしまいました。

7時半にホテルを出発し、観光地でもあるウドンに近い地域、ポニャールーへ向かいます。車で約1時間程です。何度か訪れているので、道も辺りの景色も何となく見覚えがあります。新しい建物が増えているところもありますが、市場の喧騒や交通マナーの悪さは相変わらずです。

今回、2人のチャイルドに会う予定だったのですが、男の子のVくんの体調が悪くなってしまったとのことで、女の子のKちゃんにしか会えないことが途中でわかりました。残念ですが体調不良ではどうしようもありません。またの機会を待つことにします。

ワールドビジョンの事務所に到着すると、見覚えのある、しかしずっと大人っぽくなったKちゃんの姿がありました。もうKちゃんではなくKさんです。小さい頃から可愛らしい女の子でしたが、大人になっていよいよ美人になってきました。今年で15歳だというKちゃん。サポートをし始めて7年ほどになるので、初めて会ったときはまだ7、8歳だったはずです。背も高くなりましたし、私のクメール語もずいぶんわかってくれるようになりました。最初の頃は恥ずかしがってほとんど話しませんでしたし、私の下手なクメール語はなかなか伝わらず、スタッフの橋渡しがなければまったく会話は成立しませんでした。ところが今回は私の相変わらず下手なクメール語もほとんど理解してくれましたし、自ら質問までしてくれるようになっていました。会話がなくても目が合うと、ニコッと微笑みます。本当に可愛いお姉さんです。

今回は両親とも忙しいらしく、いとこの10歳だという女の子、祖父母と一緒に来ていました。お母さんは昨年の時点で再婚しているので、もしかしたらこの女の子はKちゃんの義理の妹なのかもしれません。また、お母さんには三ヶ月になる女の赤ちゃんも生まれているようでした。

普段はチャイルドたちとはワールドビジョンの事務所でしか会うことはないのですが、今回初めて一緒にサポートしている地域のプロジェクトの一端を一緒に見学しに行きました。今回訪れたのは、プレスクールと伝統楽器の練習をしているところです。

プレスクールは小学校に上がる前の小さな子供たちのための場所です。スクールといっても屋根のあるスペースがあるのみですが、そこで文字や絵をかきながら、小学校へスムーズに進めるようにサポートしているのだそうです。今回も15人ほどの小さな子供たちと女性の先生、それから子供たちの面倒を見るお兄さんお姉さん、さらに村の長老たち数名が来てくれていました。最初に子供たちが歓迎の歌を歌ってくれました。お世辞にも上手とは言えませんが、子供たちが一生懸命歌う姿というのは純粋に可愛らしいものです。歌のあとはお絵かきの時間になったようで、お兄さんやお姉さんと一緒に色々な絵に色を塗ったりしていました。その間に、長老の一人から、このプロジェクトについての説明を受けました。

歓迎の歌を披露してくれた子どもたち
もちろん、スタッフの通訳を通してです。話の端々に出てくるいくつかの単語の意味は知っていても、文章としての意味はまったくわかりません。ただ、感触的には相当端折った通訳にはなっていたようです。スタッフの英語も流暢なわけではありませんから仕方がありません。それでも、サポートのおかげでこのようなプロジェクトをスタートできたこと、最初はなかなか子供たちが集まらなかったこと、親の理解を得るのがなかなか難しかったことなどがわかりました。今は参加する子ども一人に対して一ヶ月に1000リエル、約30円払ってもらい、先生の給料に当てているのだそうです。もちろん、とても少ない給料であることはすぐにわかります。

次に向かったのは別の集落にある、伝統楽器の練習をする場所です。ここにもたくさんの子どもたちがいて、いろいろな絵を描いていました。先ほどの場所にいた子供たちがより少し年齢は上のようです。花の絵を描いている子、木の絵を描いている子など様々です。私が写真を撮っていると、何人かの子どもたちが一人一人立って自己紹介をし、絵の説明をしてれて、さらにはその絵をプレゼントまでしてくれました。子どもによっては恥ずかしがってしまう子もいましたが、それでも5人の子どもたちが絵をプレゼントしてくれました。



子どもたちが書いてくれた絵

その横には伝統楽器がいくつか並んでいて、年齢的には中学生くらいの子供たちが演奏をしてくれました。アプサラの踊りなどのときに演奏される楽器です。まだ練習を始めて2、3ヶ月ということでしたが、なかなか立派に演奏をしてくれました。今回初めて木琴にさわらせてもらいました。彼らは楽譜を持っておらず、すべて耳だけで音を拾っていきます。ですので、私も同じような状況になるのですが、これが意外と難しいのです。木琴には印もついていませんから、見本を見せてもらってからバチを渡されると、あれ?どこからだっけ?となってしまいます。何度も間違えた末、やっと少しだけ示されたように音を出すことができました。

最後に何かクメール語で、と即されて慌てましたが、拙いクメール語で感謝の気持ちは伝えることができたかな、とは思います。細かいことは英語で伝えてスタッフに通訳してもらいました。帰りに3kgほどある椰子砂糖まで頂いてしまいました。とっても嬉しいのですが、どうやって持って帰ろうか思案中です。

一度ワールドビジョンの事務所に戻り、昼食を取りに行くことになりました。最初は気付かなかったのですが、昨年と同じ場所でした。ドライバーさんに、昨年と同じ場所だよ、と言われて思い出しました。ということは、ドライバーさんも昨年と同じということです。昼食内容は、一般的なカンボジア料理で、大きな魚を揚げたもの、カボチャ・野菜・豚肉スープ、野菜炒め、そしてご飯です。付け合わせの漬物が少し私には辛かった以外は、すべて美味しく頂きました。7人で食べたのですが、これに何人かが缶ジュースを飲んで全部で27ドルでした。本当はVくんの家族も参加するはずだったのですが、急遽キャンセルになってしまったので、昼食をキャンセルすることができなかったようです。レシートをみると、1人10000リエル。日本円にして300円程でしょうか。これが高いのか一般的な値段なのか少し気にはなりますが、ちょっと質問しづらかったので、わからずじまいになってしまいました。

一般的なカンボジア料理
とってもお姉さんになったKちゃん(左)

Kちゃんに、料理はするの?と聞いてみると、はい、という可愛らしい返事が返ってきました。カンボジア料理には何種類ものスープ料理があるのですが、それらすべてを作れるそうです。きっと家で毎日手伝いをしているのでしょう。またこの時期は田植えの時期でもあるようで、毎日田植えをしているとのことでした。お姉さんが田植えをしたら1時間で真っ黒になります、と笑いながら言われましたが、真っ黒になる前に体力が持たない気がします。今は夏休みの時期なので、毎日田植えをしているとのことでした。その夏休みですが、いつまでなのか聞いてみると、驚く答えが返ってきました。なんと11月までだというのです。一瞬聞き間違いかと思いましたが、スタッフが確認しても11月だといいます。詳しい理由はわからなかったのですが、どうやら教師の都合のようでした。やはりカンボジアの教育事情はまだまだ厳しいものがあるようです。

学校へはどうやって行くのか聞いてみると、歩いて行くときや自転車に乗って行く時があるとのことでした。どの位時間がかかるのか聞いてみると、友達と一緒の時は一人で行く時よりも時間がかかるの、と笑って答えました。楽しいおしゃべりをしながらの登校風景が目に浮かぶようです。将来は先生になりたいというKちゃん。彼女の夢が叶うことを心から願います。

あっという間にお別れの時間が来てしまいました。ほんの2、3時間ほどの時間ですが、この時間のためにプノンペンにくる価値は十分あります。チャイルドに初めて会ったとき、スタッフを介してのやりとりがもどかしくて、なんとか直接コミュニケーションをとりたい、と思ったのがクメール語を学び始めたきっかけでした。そのあとも、私のクメール語がまったく伝わらず、また彼らが話すクメール語がまったく聞き取れない、という状況が続きました。それが少しずつではありますが、わかるようになってきました。Kちゃんも成長し、私のクメール語を理解できるようになってくれましたし、私に質問までしてくれるようになりました。本当に続けてきた甲斐があったなあ、としみじみ思ってしまいました。

祖父母と一緒に
帰りは祖父のバイクに乗っていきます。前から祖父、従妹、祖母、そしてKちゃんの順番です。次に会えるのはいつでしょうか。来年の夏に会えればと思います。サポートできる子どもの年齢は18歳までとのことなので、Kちゃんをサポートできるのも長くてあと3年しかありません。大事にしたい3年です。

彼らとさよならした後、私も車に乗り込んでワールドビジョンの事務所をあとにしました。


子どもたち手作りの鳥

2014年8月25日月曜日

ブライト・ロータス (Bright Lotus Restaurant)

ここの食事は何を注文しても美味しい。宿泊先のホテルと目と鼻の先にあり、とても便利なブライト・ロータス。国立博物館から川に向かって歩いていくと、道の交差点の角にある。

ブライト・ロータスの店先
最初は朝食のバーイ・サイッ・チュルーク(炭火焼豚肉のせご飯)が美味しくて、プノンペンにいる時は毎朝通っている。バーイ・サイッ・チュルークとコンデンスミルク入のカンボジアのホットコーヒーが私の朝食の定番だ。

朝の定番 バーイ・サイッ・チュルークとコーヒー

先日、夕食に寄ってみた。注文したのは、揚げ魚と野菜の炒め物・タマリンドソース付と白いご飯のセット。これがまた美味しい! 揚げた白身魚と人参、ネギの炒め物が、レタス、キュウリ、トマトの上に盛られている。それらを酸味の効いたタマリンドソースに付けながら、白いご飯と一緒に食べる。白身魚の歯ごたえもいいし、なんといっても白いご飯が美味しい。ジャポニカ米ではないが、このロング米も美味しいのだ。そして場所によって味が異なるのもわかってきている。正直あまり美味しくないご飯を出すところもある。でも、このブライト・ロータスのご飯は美味しい。私の好みにマッチするので、ついつい食べすぎてしまう。

お勧めです! 魚と野菜の炒め物・タマリンドソース付

昼食によった時は、豚肉入りのカンボジア板オムレツ、生野菜の盛り合わせ、そして白いご飯というセット。これも美味しい!!! カンボジア版のオムレツは塩味の効いた薄めのオムレツで、白いご飯と一緒に食べるのだが、そこに生野菜も加わった一品だ。野菜はキュウリ、人参、キャベツ、そして茄子である。日本で茄子をそのまま生で食べることはまずないのだが、カンボジアの茄子はアクがないのか生で食べる。塩味の効いたオムレツと野菜とご飯を一緒に口の中にいれて食べる。単純に美味しい。

カンボジア版オムレツと野菜の盛り合わせ
川沿いには観光客向けのレストランがひしめいているけれど、入れ替わりも激しく、行くたびに店が変わっていたりする。そんな中、このブライト・ロータスは私が初めてプノンペンに行った時からずっとある。地元の人たちもよく食べている場所だし、味も値段も良いのだろう。まだカンボジア料理しか食べていないけれど、ハンバーガーやサンドイッチなどもある。まあ、当分はカンボジア料理を責めるとは思うが。

今朝、日本に帰国してしまったが、またプノンペンに行き、国立博物館、プラエ・パカア、そしてこのブライト・ロータスに行くのが今から楽しみだ。次は来年の8月だろうか。

2014年8月24日日曜日

プラエ・パカア(PLAE PAKAA) ミュージカル: Mak Therng

プラエ・パカアのミュージカルを見に行ってきた。前日はカンボジアの伝統舞踊でアプサラダンスなど見応えがあって、非常に楽しめた。今回はカンボジア版ミュージカル。

この時期、カンボジアはロー・シーズンのため、このプラエ・パカアは週に2回しか上演していない。予備知識が全くなかったのに、その2回とも見ることができたのはラッキーとしか言いようがない。年末のハイ・シーズンにはもう少し頻繁に上演するのだろうか。

今回の演目は Mak Therng 。日本語でどう発音すれば良いのかわからないので、そのまま英語表記にしておく。「マッタング」のように発音していたような気もするが、主人公の名前である。ストーリーはカンボジア版ロミオとジュリエットといった感じだろうか。歌はもちろんすべてクメール語なのだが、ステージの上部にスクリーンがあり、そこに英語に訳された歌詞が映し出される。クメール語の歌はゆっくりだし、何度か繰り返しながら歌うようなので、英語の歌詞を見ながらもステージ上の演目を十分に楽しめる。

Mak Therng と Pangkiya

Mak Therng と若くて美しい娘 Pangkiya は互いに深く愛し合う夫婦。ところがある日、Pangkiya がその国の王子に見初められてしまい奪われてしまう。周りからは、仕方がない、と言われても正義を求めるMak Therng 。王のところへ伺い正義を求める。王子に脅され、Mak Therng は自分の夫ではないと言ってしまう Pangkiya 。それでも最後には二人が夫婦であることが示される。ところが怒った王子が Mak Therng を殺そうとし、それを止めようとした Pangkiya が刺されて亡くなってしまう。王子もその行為によって王の怒りに触れ、裁きを受けることになる。

周りから諦めるよう言われる Mak Therng

真実のドラムを運ぶ Mak Therng と Pangkiya

true love の話だと聞いていたので、まさか悲劇で終わるとは思わず、不覚にもほろっときてしまった。今までカンボジアの古典芸能というと、アプサラくらいしか見たことがなかったので、このミュージカルは新鮮だったし、ちょっと感動してしまった。カンボジアでもこういう古典芸能を鑑賞することができるようになったのだ。

ミュージカルなので、所々で踊りが盛り込まれるのだが、女の子たちの手つきのしなやかさには驚かされると同時についつい魅入ってしまう。指の反り方が柔らかすぎるのだ。小さい頃からの訓練の賜物なのだろうが、本当に綺麗でついつい手を凝視してしまう。以前は、その反り具合が美しさを決める、という意味がよくわからなかった。よくあれだけ反るなぁ、くらいしか思わなかった。ところが、何度も鑑賞し続けている中で、いろいろな踊り子たちのパフォーマンスを見て、反り具合と美しさが比例するとなんとなく理解できてしまった。今回のプラエ・パカアの女の子たちの柔らかさは素晴らしい! このパフォーマンスを見に、プノンペンに来る価値はあると思う。超個人的な意見だが。

最後にみんなでご挨拶

アプサラのときもそうだったが、最後に寄付金のお願いがあるのもカンボジアらしい。チケット代だけでは難しいのだろうか? 1人15ドルなので、カンボジアとしてはそこそこの値段である。さらに寄付金もお願いする、というのは個人的にはあまり好きではないのだが、カンボジアだから仕方のないことなのかもしれない。

来年も機会があればぜひ見にきたい。


2014年8月22日金曜日

プラエ・パカア(PLAE PAKAA)

アプサラや伝統的なカンボジアの舞踊を見せてくれるのは、ほとんどシェムリアップで、プノンペンでは見たことがなかった。ところが最近、国立博物館の敷地内で曜日の限定はあるものの、カンボジア舞踊が見られるようになったという。

ちょうどプノンペンに移動した日がカンボジア舞踊の公演日で、ギリギリなんとか間に合った。シェムリアップでカンボジア舞踊を見学する時は、必ずと言って良いほどビュッフェやセットメニューが付く。セットメニューならまだしも、ビュッフェともなると踊りが始まっても食べ物を取りに行く人は多いので騒がしく落ち着かない。

ところが、このプラエ・パカアはこじんまりとした舞台ながらも屋外シアターのようになっていて、客は全員舞踊に集中できる。200人ほど入れるのだろうか。国立博物館の後方に舞台が設置されている。今回、客のほとんどは欧米系の人たちばかり。アジア系は私だけだったような気がする。ちなみに個人的にはパカアではなくプカアの方がいいと思っている。花という意味のカンボジア語だ。プラエは実という意味があり、プラエ・プカアで「実りが大きい」という意味があるらしい。

大事なのは内容だが、これは文句なしにお勧めだ。シェムリアップでもよく上演されるフィッシャーマン・ダンスやアプサラ・ダンスの他に、カンボジアの少数民族の伝統的な踊りなども含まれていてとても見応えがある。シェムリアップの上演より洗練されてもいると思う。これを15ドルで鑑賞できるなら、私は満足だ。

アプサラ・ダンス

手のしなやかさと足の形が特徴的

アプサラもダンスも3人と人数は少ないながらも、指の曲がり具合、手つきのしなやかさなど、素人の私が言うのもおこがましいが、上手なのではないだろうか。孔雀をイメージしたのであろう鮮やかな緑の衣装を着た女性たちのダンスも素敵だったし、カルダモン摘みをイメージしたダンスも、途中で踊り子たちが「ベ・クロワイン」(たぶんカンボジア語でカルダモン摘みという意味)とかけ声をかけながら踊る姿も可愛らしくて気に入った。結婚式で行われるというダンスももう一度見て見たいと思う。ダンスの名前を覚えきれなかったのが残念だが、また機会があればぜひ訪れたい。時間は70分弱。

リアムケーの一場面

金曜日の夜にしかカンボジア舞踊は上演されていないのだが、土曜日はカンボジア版ミュージカルも上演されているという。もし時間があったら行ってみようと思う。

最後の挨拶

2014年8月15日金曜日

スポンサーチャイルド

スポンサーになってもう10年近くになるのだろうか。今回は二年振りということで、彼らの成長が楽しみだった。

ワールドビジョンのオフィスに到着すると、見知った顔が出迎えてくれた。スポンサーチャイルドのヴァニーとクムリー。そしてその家族たちだ。驚いたのはヴァニーの背の高さ。前回までは私より背が低かったのに、今回は私よりはるかに背が高い。あっという間に大きなお兄さんになってしまった。お父さんにそっくりだ。

クムリーも大きくなった。残念だったのは、クムリーのお母さんが田植えの仕事が忙しくて来られなかったこと。どうやって来たのかと思ったら、お父さんと来たという。確かに見覚えのないお父さんにらしき年齢の男性と、クムリーより少し年上の女の子が一緒にいる。でも、クムリーのお父さんは彼女が生まれたと同時に失踪しているはず。ずっとお母さんと二人で暮らしてきたはずなのだ。聞き辛い内容だし私の拙い理解力の上でだけれど、どうやら再婚したようだ。年上の女の子は新しいお父さんの娘らしい。複雑・・・。

ヴァニーは長男で、下に弟が一人と妹が二人いる。今回は一番下のもうすぐ三歳になるという妹が一緒にきていた。前回は赤ちゃんだったのに、こちらもびっくりだ。

彼らはもちろんクメール語しか話せない。彼らとコミュニケーションを取りたくて、クメール語の勉強をしているのに、相変わらず聞き取れない。私の拙いクメール語はそれなりに理解してくれているようなのだけれど、私が彼らのクメール語を聞き取れない。地域に寄って発音が違う、田舎の発音は聞き取りにくい、とは言うけれど、やはり悔しい。「チュラウン」が「チュルーン」になるだけで???なのだから大変だ。それでもみんな気にせずどんどん話してくれるので助かる。

昼食をみんなで食べに行った。カンボジアンスタイルの屋外レストランだ。みんなで車座になり、お皿にご飯を盛り、それぞれのおかずを取りながら一緒に食べる。今回のメニューは、鶏肉の酸っぱいスープ、野菜炒め、焼き魚、そして青いパパイヤの漬物だ。みんな美味しい。美味しいからついつい食べ過ぎてしまう。で、お腹をこわす、というのがいつものパターン。

あっという間に時間は過ぎ、そろそろサヨナラの時間になってしまった。来年も来るの?と聞かれ、可能であればもちろん来ます、と答える。また大きくなっているんだろうな。ヴァニーは今、学校に通っていないようだけれど、これもまた聞きづらくて理由を聞けなかった。クムリーの好きな教科はクメール語。好きなお肉は鶏肉。そんな質問しかできなかったけれど、前に比べて恥ずかしがらずに答えてくれるようになった。

また来年も会えるのを待ち望みつつ、彼らとさよならをした。


右側がクムリー

左側がヴァニー

本日の昼食  9人で16ドルでした

スポンサーシップ

ワールドビジョンを通してサポートしている子供たちに会いに行ってきた。今年でもう何年になるのだろう。昨年はいろいろあって会えなかったので、今年は二年振りだ。

まずは、ワールドビジョンが取り組んでいるプロジェクトの見学。最初に訪れたのは子供たちの衛生面のサポートをしている場所だ。

井戸の周りではちょうど水浴びの真っ最中で、年配の女の子達が小さい子達の頭を洗ってあげていた。でもみんな洋服は着たまま。もちろん首回りなど濡れてしまうのだけれど、すぐに乾くからだろうか。まったく気にしていない。


別の場所では、爪切りが行われている。子供たちが次から次へと手を差し出して爪を切ってもらっている。爪切りというのも各家庭にはないのだろう。週に一回ほどのペースで水浴びや爪切り、そして、栄養価の高い物を食べに来るのだそうだ。

一段落すると、子供達は大きなブルーシートの上に並んで座り始めた。何をするのかと見ていると、担当の女性が来て、みんなで歌を歌ったり、代表者に前に来てもらって歌ってもらったりしていた。

四、五才から小学校低学年の可愛い子供達が一生懸命に歌っている姿は、なんとも微笑ましい。ABCの歌、カンボジア語の子音の歌、日本の九九のような歌、それから流行りの歌を歌った子もいた。みんな一生懸命で本当に可愛い。歌い終わるとみんなで拍手をするのだけれど、もちろん私もたくさん拍手をする。




時々、聞いている方も落ち着きがなくなるけれど、そこはちゃんと年上のお兄さんや見ている大人達がたしなめていた。

可愛い姿を見せてもらった。

いよいよカンボジア

昨日、プノンペンに到着。

現地時刻の20時にやっとホテルへチェックイン。日本時間の22時なので、さすがに疲れた。バンコクからプノンペンの飛行機で、ずっとKポップが流れていて、さらには日本語バージョンのKポップまで流れていたのには苦笑してしまう。

今朝は早速外にでて、カンボジア定番の朝食、バーイ・サイッ・チュルークを食べる。こんなに美味しいのに、ホテルの味気ない朝食食べるなんて考えられない! バーイ・サイッ・チュルークとホットコーヒーで2.5ドル。ホテルの朝食は無料だけれど、お金を出してでもこちらの方がいい。

朝の散歩ついでに川沿いにも行ってみる。基本的には何も変わらない。エアロもどきもやっているし、散歩しているおじちゃん、おばちゃん。まだまだ寝ているトゥクトゥクのドライバーたち。まだ朝早いからか、声かけはほとんどないので楽だ。

今日はこれから、ワールドビジョンを通じてサポートしている子供たちに会いに行く。二年ぶりなので、成長した姿に会うのが楽しみだ。

カンボジアの朝食の定番  バーイ・サイッ・チュルーク


プノンペンの朝  川沿いを歩く


朝日が眩しい